【巨人】秋広、オドーア、佐々木だけではない し烈な外野手争いの「注目ポイント」「巻き返しを期す選手の名前」
し烈な外野手争いでは丸も注目の存在となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
V奪回を目指す巨人でし烈な外野手争いがくり広げられている。
阿部慎之助監督は外野起用に関して「白紙」を打ちだし、選手間の競争意識を高めている。そんな中、中堅候補として早速鮮烈な印象を残したのはドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔(日立製作所・24)にもある。
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キャンプイン初日となったフリー打撃で豪快なスイングを見せ、周囲の目を奪った。走攻守において即戦力と期待され、阿部監督からは5番起用も示唆されるほど。5番候補にはチーム打撃など含め万能型の選手を指揮官も求めており、今後も注目の存在となりそうだ。
左翼のレギュラー候補の一人とされるのは秋広優人だ。松井秀喜氏の着けていた背番号「55」を引き継いだ、ニューゴジラはプロ3年目となった昨季は121試合に出場し、打率・273、10本塁打、41打点とブレイク。一時は3番も任せられるなど、大きく飛躍を果たした。
左腕対策が課題とされる中、オフには師匠の中日・中田翔と恒例の自主トレに励み、体格にも厚みが増した。長距離砲、アベレージバッターどちらを目指すかという論争も起こるほど、バットコントロールの巧みさも知られるとあって、V奪回を目指す今季は、より一層チームの主軸としての働きが求められそうだ。
残る右翼は新外国人のルーグネッド・オドーア(前パドレス・29)が注目の存在となる。本職は二塁手だが、内野ならどこでも守れるユーティリティぶりが知られる。外野手としても9試合守るなど、攻守において日本野球にいかにアジャストできるかが着目ポイントとなる。何といってもメジャー通算178発砲と持ち味の長打力に期待がかかる。指揮官も守備面では多少のミスに目をつぶり起用する方針を示しているとあって、2年連続Bクラスの起爆剤となることが期待されている。
ほかにも、し烈な外野手争いの中でベテランの丸佳浩も巻き返しを期す選手の一人だろう。2018年オフに広島からFA移籍後は19、20年のリーグ連覇に大きく貢献、優勝請負人としての役目もしっかり果たした。一方、そんな実績のあるベテランも「レギュラー白紙」を打ちだされ、若手とともにポジション争いに加わっている。
昨季限りで節目の5年契約が終了した。2023シーズンは121試合に出場し、打率・244、18本塁打、47打点と巨人加入後ではいずれもワーストの成績に終わり、悔しい思いも味わった。堅守、体の頑健さも知られるだけに、打撃面の波を少なくし、プロ17年目を迎える今季再び輝きを取り戻せるか。
チームの外野手布陣ではほかにも昨季のドラフト1、2位の浅野翔吾、萩尾匡也、現役ドラフト組のオコエ瑠偉、育成出身の松原聖弥など今後が楽しみな若手も多い。
切磋琢磨するほど、首脳陣が求めるチーム力強化にもつながる。今後もし烈な外野手争いの行方が注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]