キャンプインを迎えるも 早くも選手リタイアで軌道修正が求められるチームとは

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新井監督も末包には期待を寄せていた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 2月1日から西武、オリックスをのぞく10球団がキャンプイン。ペナント制覇の目標を胸に各球団し烈な争いがいよいよスタートする。

 しかし大事な野球界の正月ともいえるキャンプイン前に早くも選手リタイアのニュースも伝わってきている。

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 ファンに衝撃が走ったのは日本ハムの清宮幸太郎だろう。球団は1月30日、清宮が29日に沖縄県名護市内の病院で検査を受け、左足関節捻挫(ねんざ)と診断されたと発表した。試合復帰まで約5週間の見通しとなり、3月29日に予定されている開幕戦には厳しい状況となった。

 先乗りキャンプのウォーミングアップ中に足をとられて負傷と、残念な形での離脱となったことで首脳陣含め、厳しい視線が向けられている。自身のSNSではやり返す姿勢をアピールしているが、プロ7年目を迎える今季レギュラー確保のためにも大事なシーズンになると見られていた。

 チームにとっても昨年25本塁打をマークした万波中正、4番候補の野村佑希とともにロマン砲クリーンアップがいよいよ軌道に乗るかと期待を高めていたところ、いきなりの出遅れとなった。

 オフに主力の西川龍馬がFAでオリックスに移籍した広島でも、選手の負傷が伝えられた。

 昨年11本塁打をマーク、和製大砲候補として期待を集めていた末包昇大が左ひざ痛を理由に1軍キャンプメンバーから外れた。打撃に大事なひざの負傷ということで長期離脱の可能性も出てきた。

 昨季は巨人戦で菅野智之から本塁打を放つなど巨人キラーとしても、一躍名を知られた。新井貴浩監督も再三にわたって「打撃をつかんだ」といじるなど、本格覚醒を願っていただけに痛恨のリタイアとなった。

 チームでは昨年打率2位を誇った西川を欠くことで打撃面で上積みが求められていた。4番候補の離脱でチーム構想には軌道修正が求められそうだ。キャンプ1軍スタートとなったプロ3年目の田村俊介、育成出身の中村貴浩など若ゴイの成長に期待が高まる。

 キャンプ、オープン戦を通じてはアピールも必要であり、故障により離脱も避けたいと選手たちにとってもコンディション管理含め、非常に大事な時期となる。細心の注意を払って開幕まで駆け抜けたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]