TOKYO, JAPAN - NOVEMBER 13:  Fukuoka SoftBank Hawks pitcher Tsuyoshi Wada is seen prior to the international friendly match between Netherlands and Japan at the Tokyo Dome on November 13, 2016 in Tokyo, Japan.  (Photo by Masterpress/Getty Images)

写真拡大 (全2枚)

和田は昨年も8勝をマークしていた(C)Getty Images

 西武がソフトバンクにFA移籍した山川穂高内野手の人的補償として、和田毅投手を指名する方針を固めたと1月11日付の「日刊スポーツ」が報じた。

 山川穂高のFA移籍に伴い、西武側に提出した人的補償リストの内容に注目が高まっていた。「宝の山」ともいわれる豊富な戦力の中から、西武側が誰を指名するのかひそかに注目されていたが、まさかのレジェンド左腕だった。

【関連記事】【西武】山川穂高の人的補償でレジェンド左腕を獲得か ささやかれる「過去の成功例」とは

 和田は早大から2002年ドラフト自由枠でダイエー入団。03年に14勝で新人王に輝くと、10年にも最多勝、MVPなど数々の輝かしい功績を残してきた。松坂世代で唯一現役を続けている選手としても知られ、今年2月に43歳を迎えるが、その円熟味あふれる投球術で昨年も8勝とチーム勝ち頭の有原航平に次ぐ勝ち星をあげていた。

 仮に移籍となれば、チームにとっては大きな痛手となる。すでに新任の小久保裕紀監督も和田に関しては有原と並び開幕ローテ―ション入りを明言しており、昨年も先発陣に関しては悩まされたチームに大きな穴があくことになる。

 またダイエー時代からチームを知るだけに近年はV逸が続くチームで今オフも育成選手の在りかたを提言するなど、チームの未来を見据えた発言も目立っていた。精神的な支柱と認められており、将来の監督候補、幹部候補生であることは間違いなく、この点でもフロントの判断が問われそうだ。

 チームは今オフ逆風吹く中、西武からFA宣言した山川獲得に至った。課題の右の大砲を得たことにより打線には厚みが増すことが想定される中、大事な投手陣の柱を失うことに。

 20年以来の優勝を目指し、一致団結を目指すチームにとって飛び込んできた衝撃ニュース。今後も波紋は広がりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]