住宅ローン相談会でわかることは? 参加するメリットや注意点などを解説
住宅ローン相談会では、住宅ローンの利用を検討している人を対象とし、住宅ローンの借入可能額や返済計画などの相談に乗っています。住宅ローン相談会を主催しているのは、金融機関、不動産会社、独立系ファイナンシャルプランナーなどです。
今回は、住宅ローン相談会に参加すると何がわかるのかを解説します。住宅ローン相談会に参加するメリットや注意点などにも触れるので、ぜひ参考にしてください。
住宅ローン相談会とは
住宅ローン相談会とは、住宅ローンを活用して住宅を購入しようと考えている人に向けて、住宅ローンの説明をするイベントです。セミナー形式で複数の人に対して説明を行う相談会もあれば、個別相談ができる相談会もあります。
住宅ローン相談会は、金融機関や不動産会社などが無料で開催している場合が多いです。また、独立系ファイナンシャルプランナーのなかには、有料で住宅ローン相談会を開催している人もいます。
住宅ローン相談会に参加するメリット・注意点
主催者によって、住宅ローン相談会の特徴は異なります。メリット・注意点にも違いがあるので、参加する前に押さえておくと安心です。ここでは、主催者別に住宅ローン相談会に参加するメリット・注意点を解説します。
金融機関による相談会
銀行をはじめとする金融機関では、各支店の融資窓口やローンプラザなどで住宅ローン相談会を実施しています。最近では、オンラインで住宅ローン相談会を実施しているところも増えてきました。
金融機関による相談会では、住宅ローンの仕組みや契約内容といった基本的なことを教えてもらえます。また、借入可能額、返済計画、借り換えなどの相談も可能です。その銀行で取り扱っている住宅ローンに関する詳しい説明も受けられ、その場で仮審査ができるケースもあります。
ただし、ほかの銀行の住宅ローンについての説明は受けられません。複数の銀行の住宅ローンを比較して検討したいなら、各銀行の相談会へ個別に参加する必要があります。
不動産会社による相談会
住宅の販売や仲介をしている不動産会社のなかにも、住宅ローン相談会を主催しているところがあります。不動産会社による相談会では住宅ローンの仕組みや金利のタイプについて説明を受けられるだけでなく、借入可能額や返済計画などのシミュレーションも可能です。また、その不動産会社と提携している銀行の住宅ローンや審査基準についても詳細を確認できます。不動産会社が複数の銀行と提携していれば、この機会にさまざまな銀行の住宅ローンを比較できるでしょう。
ただし、不動産会社が提携していない銀行の住宅ローンについては、情報を得られません。住宅ローンを利用したい銀行の目星がついているものの、不動産会社とその銀行が提携していない場合、改めて銀行に問い合わせる必要があります。
独立系ファイナンシャルプランナーによる相談会
独立系ファイナンシャルプランナーによっては、有料で住宅ローン相談会を開催している人がいます。特定の銀行の住宅ローンだけでなく、第三者の視点から幅広い銀行の住宅ローンについて説明を受けられます。各金融機関の住宅ローンを平等な目線から比較でき、相談者にとって最適なものを提案してもらえる可能性が高いでしょう。単に住宅ローンについてアドバイスを受けられるだけでなく、ライフプランも踏まえた具体的な借り入れや返済の相談にも乗ってもらえます。
ただし、すでに触れているとおり、独立系ファイナンシャルプランナーによる相談会は、基本的に有料です。まずは気軽に話を聞いてみたいというケースでは、無料で相談できる金融機関や不動産会社の相談会のほうが利用しやすいでしょう。
住宅ローン相談会に参加してわかること
住宅ローン相談会に参加すれば、住宅ローンについてさまざまな知識を得られます。ここでは、住宅ローン相談会で具体的に何がわかるのか解説します。
住宅ローンの仕組み
住宅ローン相談会では、住宅ローンの仕組みについて基本的なことを学べます。金利タイプ、審査基準、契約の流れなど、住宅ローンを利用するうえで押さえておきたい内容を丁寧に教えてもらえます。
また、金融機関による相談会に参加すれば、その金融機関が扱っている住宅ローンの種類やサービスの内容について詳しい説明を受けることが可能です。住宅ローン控除など、住宅ローンをお得に利用するための最新情報についても把握できるでしょう。
借入可能額
住宅ローン相談会に参加すると住宅ローンに関する基本的な説明を受けられるだけでなく、自分自身が実際に借り入れをする際の条件の目安も確認できます。たとえば、借入可能額について、大まかな把握が可能です。
住宅ローンの借入可能額は、申し込む人の年収、年齢、ほかの借入状況などに応じて変化します。また、金融機関によって借入可能額の上限は異なります。相談会に参加すれば、自分は実際にいくらまで住宅ローンによる借り入れできそうか確認が可能です。
返済シミュレーション
住宅ローン相談会では、借入可能額の目安の提示だけでなく、返済シミュレーションも行っています。住宅ローンを借りた後の具体的な返済計画を立てられ、どのように返済が進むのか確認できます。
実際の家計の状況も考慮して返済計画を立ててもらえるため、希望する借入額が無理なく返済できるか明らかにすることが可能です。
住宅購入にかかる費用
住宅ローンを組む場合、融資手数料、ローン保証料、仲介手数料といった諸費用が発生します。住宅ローン相談会に参加すると、具体的にどのような諸費用がかかるかについても詳しく教えてもらえます。
住宅購入にかかる費用の総額を正確に把握できるため、実際に必要となる資金のイメージがしやすくなるでしょう。
住宅ローン相談会に用意していくとよい書類
住宅ローン相談会は手ぶらで気軽に参加できますが、より詳しい情報を得たい場合は事前に書類を用意して行くのがおすすめです。ここでは、住宅ローン相談会に用意していくとよい書類を紹介します。
年収や借り入れに関する情報がわかる書類
自分自身の具体的な借入可能額や返済計画について詳しく知りたいなら、年収や既存の借り入れに関する情報がわかる書類を持参しましょう。年収がわかる書類としては、源泉徴収票や確定申告書などのコピーが該当します。既存の借り入れに関する情報がわかる書類については、ほかのローンをすでに利用している場合のみでかまいません。
これらの書類を持参すれば、現状に応じた借入可能額の計算や返済計画の策定がしやすくなります。
購入したい物件のチラシ
購入したい物件がすでに決まっている場合、物件の情報が記載されているチラシを持参しましょう。物件の場所、間取り、価格などがわかるチラシが望ましいです。
物件の情報が必要な理由は、住宅ローンの審査においては物件の担保価値も重視されるからです。物件の詳細情報がわかると、より正確に計算やシミュレーションができます。
まとめ
住宅ローン相談会に参加すれば、金融機関、不動産会社、独立系ファイナンシャルプランナーに詳しい相談が可能です。住宅ローンに関する基本的な情報を得られるだけでなく、具体的な借入可能額の計算や返済シミュレーションなども行えます。住宅の購入にあたり住宅ローンの利用を検討しているなら、ぜひ一度住宅ローン相談会に参加してみましょう。