「宇宙開発関連」が22位にランク、基本計画に市場規模8兆円目標が盛り込まれる<注目テーマ>

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 みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「宇宙開発関連」が22位となっている。

 政府は13日、首相官邸で宇宙開発戦略本部の会合を開き、国の宇宙政策について向こう10年の基本方針を示す「宇宙基本計画」を決めた。目標と将来像について「宇宙安全保障の確保」「国土強靱化・地球規模課題への対応とイノベーションの実現」「宇宙科学・探査における新たな知と産業の創造」「宇宙活動を支える総合的基盤の強化」を明記。宇宙産業を日本経済における成長産業とするため、宇宙機器と宇宙ソリューションをあわせた市場規模を2030年代早期に20年比倍増の8兆円に拡大する目標が盛り込まれている。

 岸田文雄首相は議論を踏まえ、「人類の活動領域は宇宙空間へと本格的に拡大し、人工衛星などの宇宙システムが情報通信や災害対応などの活動、安全保障を支えている。また、これらを巡る国際競争も激しくなっている」と指摘。研究開発については「今後、新たに宇宙技術戦略を策定し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究開発力を強化するとともに、JAXAが企業や大学に資金を供給する機能を強化し、官民連携でイノベーションを加速する」と述べた。

 これを受けて株式市場では関連銘柄への関心が高まっており、JAXAの「革新的衛星技術実証4号機」の実証テーマに選ばれた実績のある大日光・エンジニアリング<6635.T>、JAXAに認定されているタンタルコンデンサーを扱う松尾電機<6969.T>、衛星活用ソリューションサービスを提供するパスコ<9232.T>、月面開発事業を手掛けるispace<9348.T>などに注目しておきたい。

出所:MINKABU PRESS