″あと1句″の梅沢富美男にも容赦なし！夏井先生「こうしたらとてもいい50句目だったのにねぇ！」

2023年2月20日 20時25分

2月16日放送の「プレバト！！」俳句査定は、特待生＆名人3人がそろってランクアップ、さらに3人が新たに特待生に昇格と、夏井先生もゴキゲンの展開。だが、トリを飾るはずの梅沢富美男は容赦ない添削の餌食に…。

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夏井先生門下生・勝村政信、長～い足踏みから一歩前進！

お題は、発想の飛ばし方にセンスが問われる「つまずく」。まずは冬のタイトル戦を制した本上まなみ、才能アリ率100％の高学歴芸人こがけん、俳句歴2か月ながらタイトル戦8位入賞の久代萌美、番組開始前からの夏井先生門下生・勝村政信が特待生昇格に挑んだ。初挑戦から8年という長～い足踏みが続く勝村は、お題も情景も素直に詠んで勝負に出た。

＜才能アリ3位　特待生昇格＞
つまずいて春を見つけた排水溝　　　勝村政信

「ことし還暦になりまして。家の前をほうきで掃いていると、何もない所でつまずくんです。そうすると、道路の隅に排水溝があって、そこからいつのまにか芽が出ていて。ここにも平等に春が来るんだなというようなことを思って書きました」

夏井先生も「下五の"排水溝"がいいですね。リアリティがあります。春の陽気で多少、汚水のにおいもするような場所。そこにも小さな春があると気づいた、それがいい。直しはないですよ」と文句なしの合格点で、勝村は「もう泣きそうです」大感激。1位の本上、2位のこがけんとともに、なんと3人が一気に特待生昇格となった。

結婚発表で心機一転！横尾渉に北山宏光も祝福

ワンランク上の査定では、冬のタイトル戦を制した特待生5級の森迫永依、名人10段のKis-My-Ft2横尾渉、名人2段の森口瑤子がそれぞれ高評価でワンランクずつアップと、いい流れが続いた。

中でも、あと星を2つ獲得すれば永世名人に昇格となる横尾は、先日電撃結婚を発表したばかり。同じキスマイの北山宏光からも「振り返ってみると僕ら21年の付き合いなので...本当におめでとうっていう気持ち」と万感の思いのこもった祝福の言葉を受け、ここは勢いをつけていきたいところ。

＜1つ前進　☆3つ → ☆4つ＞
靴脱げたランナー春塵の入賞　　　横尾渉

「句を考えている時に箱根駅伝をやっていて、見ていたら(1992年のバルセロナオリンピック・男子マラソンで)谷口浩美選手が足を踏まれた、っていうのを思い出して。そこから作りました」

着想のもとになったのは、「コケちゃいました」のインタビューでも話題になったスポーツ史に残るハプニング。夏井先生は「季語をよく信じて使ったなぁと思います。この手の句は、ことのてん末をめんめんと描きたくなってしまうタイプの句。"書かない"ことで成功していますね」と絶賛した。

夏井先生が続けて「一つお願い。二階堂(高嗣)くんに、あんたの宿題はこの型だからって言っといて」と託すと、浜田も「あいつ何回言うてもわからへん！」と二階堂のポンコツぶりを一刀両断。スタジオを沸かせた。

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夏井先生バッサリ「本当に言いたいことが欠落している」

3人の新特待生誕生と、名人＆特待生全員の前進を目の前で見届けた梅沢は「僕のためにこの形を作ってくれたんだと思いますよ。次は私がパッと！」と、句集完成を決める気満々。さて、その出来は...。

＜ボツ　残り1句＞
赤チンの膝の記憶や養花天　　梅沢富美男

「私の幼少期は、どんな状況でも赤チンを塗っていたんです。貧乏でしたからいじめられもしました。それでも頑張って、いつか見返してやろうと。こんなにリッパになれたのも赤チンのおかげ！」

浜田も「いい流れが来てるよ！」とエールを送る中、夏井先生は「本当に言いたいことが欠落している」とバッサリ。「あなたが本当に言いたかったのは、膝の赤チンではなくいじめられた記憶じゃないのかなぁ...となったら"膝"はいらない」と華麗に添削。

＜添削後＞
赤チンとイジメの記憶養花天

あと1句になってから、足踏み早1か月。「赤チンの匂いをかぐとイジメの記憶を思い出す。その記憶を癒してくれるかのように、桜を育てる天が今、ここにある。こうしといたら50句目としてとてもいい句だったのにねぇ！」。梅沢も思わず「なるほど...」と唸る添削で、力作はあえなくシュレッダー行きとなった――。