Vol.1 ― PURPLE K!SS、待望の初来日に感激「ユキが泣いているのを見て、もらい泣きしてしまいました」
MAMAMOOが所属する芸能事務所RBWから昨年3月15日にデビューした実力派ガールズグループPURPLE K!SSがプロモ―ションのために初来日。新人離れした高い歌唱力とパフォーマンス力、作詞・作曲・プロデュース能力まで兼ね備えた完成型アイドルとして“バランスドル”と呼ばれる彼女たち。Kstyleのインタビューにも過去に2度登場してくれたが、今回は対面によるインタビューを初敢行!! 元気いっぱいに初来日の感想を語ってくれた。
PURPLE K!SSの初来日!メンバーの魅力に迫る
――まず、隣に座っているメンバーの他己紹介をお願いします。チェイン:イレはエナジーに満ちあふれていて、メンバーたちを幸せにしてくれる役割を担当しています。そして明るいだけではなく、時折、真面目に悩みなどを聞いてくれるなど頼れる役割もしているので、私がとても大切にしている大好きなメンバーです。魅力ポイントは笑った時にイプドングリ(口洞窟=笑った時の歯と頬の間にできる空間のこと)ができて、それがキャラクターみたいでかわいいし、赤い髪が明るく爽やかでよく似合っているところです。
イレ:ジウンお姉さんはチームで年長ですが、年齢差は関係なくメンバーみんなに近寄って、たくさん笑って雰囲気をアップさせてくれます。私はビジュアル面でお姉さんをとても誇りに思っているのですが、写真を撮る時にいつもきれいで、お姉さんの顏が大好きです。普段はとても明るくて子犬みたいなのに、ステージの上では気高くてシックな表情をするのが魅力ポイントだと思います。
パク・ジウン:ドシはPURPLE K!SSが振り付けを作る時に中心になるメンバーで、ステージ構成のアイディアをたくさん出してくれます。パフォーマンス担当ですが、PURPLE K!SSの曲の始まりを開くと言っても過言ではないほど、表情管理がうまくて声色もきれいです。パフォーマンスはかっこいいのに、声色は正反対に温かいです。ファッションセンスもあって魅力的だし……。あと、なにを言おうとしたのか忘れちゃった(笑)。
ドシ:もうたくさん言ってくれたよ(笑)
パク・ジウン:1人でメイクもうまくできる、かわいいメンバーです。
ドシ:ありがとうございます〜(笑)。ユキはチームで唯一の日本人メンバーであり、会社で唯一の外国人だから、なんとなく芸能人って感じがします(笑)。日本人なのに韓国語で歌詞を上手に書きますが、ただうまいというよりもセンスのある歌詞を書きます。韓国人でもセンスがある歌詞を書くのは難しいのに日本人のユキが書いているのを見ると、どれだけ努力しているかがわかるので、褒めてあげたくなります。顔もきれいで、ジウンお姉さんが子犬ならば、ユキは猫みたいな魅力があります。ステージではただきれいなだけではなく、表情や立ち居振る舞いによって多様なオーラを醸しだすので、ステージのたびに新しいユキの魅力を見つけることができます。
ユキ:ゴウンちゃんはメインボーカルだけあって、とても聞きやすい声色が魅力です。顔は猫みたいにクールな感じがするけど、内面はワンちゃんみたいに人懐っこい性格なのも魅力です。アウトドア派で活動的なことが好きで、メンバーを1つにまとめる役割もしてくれるので大好きです♡
ナ・ゴウン:ありがとう♡ 末っ子のスアンは私たちにとって宝物みたいな子です。末っ子だけどしっかりしていて、なんでも黙々やり遂げるので頼れる妹でもあります。歌が上手いのはもちろん、ステージでの表情管理もうまいので、チッケム(一人にフォーカスした映像)を見たらスアンの魅力がよくわかると思います。末っ子らしいかわいい魅力もあって、愛嬌も見せてくれます。
スアン:チェインお姉さんは愛嬌があって、ボーカルもダンスもプロデュースもなんでもできるオールラウンダーなメンバーです。トニャン(トッキ+ニャンイ=ウサギ猫)というニックネームがあって、普段はかわいいウサギだけど、ステージではカリスマあふれる猫みたいな姿を見せてくれます。ファッションもお姉さんだけのスタイルが確立されていて、私服を見たらお姉さんの魅力がよりわかると思います。名前がチェインだからか、チェ―ンのネックレスがとても似合います(笑)。個人的に私はお姉さんの金髪が好きで、「Zombie」の時に初めて金髪にした時は、バービー人形みたいな感じがしました。
待望の日本ショーケース開催「ユキが泣いているのを見て…」
――たくさん魅力をあげてくださって、皆さんの仲のよさがとてもよく伝わりました。改めて、グループとしては初来日ですが、感想をお聞かせください。ユキ:待ちに待った来日でした。日本のファンの皆さんとはオンラインで画面越しでしかお会いできていませんでしたが、直接会ってお顔を見ることができて本当に楽しくて幸せでした。
チェイン:大阪と東京でショーケースをしたのですが、ファンの皆さんがスローガンを掲げるイベントをしてくださったんです。多くのファンの皆さんの前でイベントをする機会は韓国でもまだなかったので、ステージを披露すること自体が感動だったのですが、日本のカバー曲を歌う時にスローガンイベントをしてくださったのが感動的で、メンバーの何人かは泣いていました。今もその光景が目に焼き付いていて、よい思い出をくださったことに感謝しています。
――誰が泣いたのですか?
ユキ:私とイレちゃんです。
イレ:準備したカバーステージをきちんとお届けしようとだけ考えていて、泣くような雰囲気ではなかったのですが、スローガンイベントをしてくださったので涙が出て、ユキが泣いているのを見たら、さらにもらい泣きしちゃいました(笑)。
――ユキさんは母国でのステージだから、格別な気持ちだったでしょうね。
ユキ:はい。ずっと夢見てきた景色だったので。私がこの仕事を夢見るようになったのは、TWICE先輩たちで、先輩たちの動画をたくさん見て「いつかあの景色を私も見たい」と思っていたので、「ついにこの景色を見られたんだ」と思うとうれしくて涙が出ました。ステージからファンの皆さんの顏がよく見えないかと思っていたら、そんなことはなくて、1人1人よく見えたから感極まってしまいました。
――大阪、東京でプロモーションイベントをしましたが、日本のPLORY(PURPLE K!SSのファンの名称)の印象は?
ナ・ゴウン:とても親切でピュアで、少年や少女みたいという印象です。ファンの方々がイベントに来てくださって私たちがありがたいのに「わ〜! 日本に来てくれてありがとう」と言ってくださるので、とても愛らしかったです。
スアン:私たちのために韓国語を準備してくださったり、名前がかかれたボードを作って来てくださって、長い間待っていたからと泣いている方もいらして、とても印象深かったです。
日本での自由時間は?「メンバー全員でディズニーランドへ」
――日本にはどんな印象を持ちましたか?チェイン:日本は各自の好みや個性を尊重していて、小さなグッズひとつにしても個性があるものが多いので、そういうものを見るのが楽しいし、いろいろなものの選択肢が広くてインスピレーションがわくところだなと感じました。
パク・ジウン:以前、ユキと一緒に日本に遊びに来たことがあるのですが、ひとりでいる時に道に迷ってしまって、つたない日本語で道を聞いたら、ものすごく親切に教えてくださったんです。日本の方々はとても親切なんだなと感じましたし、ユキのご両親にもよくしていただいたので、その時の日本のよい印象が今もずっと残っています。
――全員がすでに日本に来たことがあるそうですね。久しぶりに来ることになって期待していたことは?
ドシ:日本に最後に来たのは練習生になる前、約6年前に旅行で来たのですが、今回は仕事で来ることになったので、日本がどんなシステムなのか、どんな人に会うのか、どんな経験ができるだろうかと期待が大きかったです。そして期待していた以上に、ファンの皆さんも、スタッフの皆さんも親切で、またこのようにインタビュー取材もいくつかしていただきましたが、皆さんがとても配慮してくださって、スケジュールのすべてが楽しかったです。
――日本で行った場所、食べたもの、買ったものなどで印象的だったものはありますか?
ドシ:今回、メンバー全員でディズニーランドに行くことができました。中学生の時にディズニーランドに行って写真を撮ったのですが、同じ場所でメンバーと一緒に写真を撮って、また新しい思い出を作ることができました。
イレ:ユキがいつも韓国のコンビニでプリンを買っていますが、私は滅多に買わないんです。でも日本ではプリンの種類がとても多いから1度買ってみようと買ってみたら、めちゃおいしくて毎日、毎日、プリンを1つずつ買って食べています(笑)。あと、ドン・キホーテを歩き回って、サンリオとかポケモンのかわいいグッズを見たのが楽しかったです。
スアン:日本のアニメでよくみるお団子がコンビニで売っていたので、あまり大きな期待はしないで買ってみたのですが、一口食べたらとてもおいしくて、その一口目の味が強烈に印象に残っています(笑)。日本のチョコレートもおいしくて、たくさん食べました。
ナ・ゴウン:日本の湿布がとてもイイです。韓国でもスケジュールが終った後、足が疲れたと感じた時に日本の湿布を使っていましたが、今回も何種類も買いました。あと、ユキのご両親がドラえもんに出てくるパンを差し入れてくださって……。
ユキ:どら焼きね。
ナ・ゴウン:テレビの中だけで見ていたどら焼きを食べたのが不思議でした。
それぞれが持つ魅力的な声!自分の声の魅力を表現するなら?
――韓国では8月末まで、4thミニアルバム「Geekyland」のタイトル曲「Nerdy」で活動しましたが、印象的だったことは?イレ:MV撮影が印象的でした。ダンサーの皆さんとの群舞シーンをたくさん撮ったのですが、雰囲気がとても盛り上がって、疲れてきたらお互いにパワーを注入し合って気合を入れて撮影したおかげで、とてもかっこいいMVができました。なので、MVにも注目してくださったらうれしいです。
――「Geekyland」の世界観は、変わり者を代弁する“PURPLE K!SS魔女”でしたね。”テーマドル“と呼ばれるように、これまでゾンビや魔女など、さまざまなコンセプトに挑戦してきましたが、今後やってみたいコンセプトは?
ドシ:「Geekyland」のコンセプトトレーラーがあって、そのクオリティがとてもよくて、PURPLE K!SSの魅力を出せていた気がしたので、個人的な希望ですが、その世界観を次のアルバムでも延長してやってみたいです。また次もコンセプトトレーラーを作って、あの魔女たちの続きはどうなったかというのを表現してみたいです。ファンの方々からも「続きが気になる」という声を聞いたので。
チェイン:私はドシと似たようでちょっと違う意見です。魔女の世界観が終ってから、次はヒーローみたいなものをやってみたいです。カッコいいアクションも練習して。もちろん私の個人的な希望ですが、他のメンバーの異論は聞き入れません(笑)。
全員:(笑)。
チェイン:カッコいい姿を皆さんにお見せしたいです。
――デビュー前に「Disney Princess Medley」という、皆さんがディズニープリンセスに扮して歌う映像が公開され、個々の歌唱力の高さを見せつけましたね。それぞれが色の違う魅力的な声を持つ皆さんですが、自分の声の魅力を言葉で表現するならば?
チェイン:“楽器”です。楽器はそれぞれに固有の音を持っていますが、私も楽器のように、親しみやすくて、しょっちゅう聞きたくなって、その人だけが出すことができる声の持ち主になりたいです。
イレ:“餅“です。ファンの皆さんが私の声はフワフワと柔らかくてして、ある時はモチモチと弾力がある”おもち“みたいだとおっしゃってくださいます。
パク・ジウン:“おうちのご飯”です。おうちで食べるご飯のように落ち着く声だと言われます。
ドシ:“呼吸”です。呼吸するように楽に「スーッ」と歌うスタイルが好きです。そして呼吸は必ず必要なものじゃないですか。私もチームにとって必ず必要な声になりたいです。
ユキ:私は2つあるのですが、“カメレオン”と“虎”です。カメレオンみたいに曲のジャンルが変わるたびに声のトーンが変わることと、虎のように聞いた時にインパクトのある声でいたいです。
ナ:ゴウン:“好み”です。いろんな声があって、好き嫌いが別れる声もあると思いますが、多くの方が私の声を好きだと言ってくれる“好み”の声であってほしいです。
スアン:“霧”です。聞いた時に幻想的な感じがして、さまざまなものを包み込むような声だと思うからです。
取材:安部裕子 / 撮影:前手秀紀
■リリース情報
4thミニアルバム「Geekyland」
好評配信中
詳細はこちらから:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A026967/VEATP-40221.html
■関連サイト
PURPLE KISS アーティストページ(ビクターエンタテインメント):https://www.jvcmusic.co.jp/PURPLEKISS/