大学生で小遣い1万円は「虐待だ」と喚く娘 「甘えていて許せません」という母親の相談に注目

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大学生は何かとお金がかかるもの。「お小遣い」は、いくらが妥当なのか、そもそもあげるべきなのか。お悩み解決掲示板に10月上旬、「お小遣いを毎月1万円渡しているのに虐待だと喚く娘。」という母親からのスレッドが立ち注目を集めた。

スレ主の娘は大学の寮に入っており、朝晩の食事は出るし「昼用に米も渡してある」という。生活費込みで月1万円、資格取得などの費用は別途渡しているものの、月末になると「足りないと甘えたことを言ってくる」そうだ。そのたびに「やりくりを学べ」と教えてきたというが、ついに先日、娘が

「友達に話したら虐待だと言われた」「お小遣いを増やしてほしい」

と言い出したという。(文:okei)

母親に厳しい声「お米だけではさすがにひもじいですしね」

ちなみに学費は奨学金で、食事代込みの寮費6万円は親が出している。母親は「そんな甘えたことを言う娘」も「娘に悪知恵を吹き込む友達も許せません」と憤り心頭。スレ主には息子もいて「兄のほうは家のお金に頼らず」奨学金で学費も生活費もまかなっていたという。息子と比べて、自分で改善しようとしない娘に苛立ちを抑えきれないようだ。

バイトに関しても、大学が忙しい上に寮に門限があり、土日だけ雇ってくれる所がないなどと理由をつけて働こうとしないという。それで小遣いから高めのヘアケア品や化粧水、お菓子や服などを買っており、遊ぶ費用は5000円。納得いかないスレ主は「1万円は妥当だと納得させ、うまくやりくりさせるにはどうすればいいでしょうか?」と相談していた。

これに回答は、母親より娘に同情し「大学生が1万円では少ない」という意見が相次いだ。

「昼食込みで一万円ですか。お米だけではさすがにひもじいですしね」「大学生にもなって、化粧の一つに贅沢とか文句言われるのはしんどいわ」「今は不景気で土日だけ入ってもいいようなバイトはあまりありません」

他には「寮より安いアパート暮らしのほうが、バイトできて生活が楽な場合もある」というアドバイスのほか、「パパ活に走る子もいる、厳しいのもほどほどに」という声まであった。

大学生お小遣い月平均およそ1万円、アルバイト代は約3万円

一方で、娘が甘えているとスレ主に賛同し、「私は親にお小遣いは貰わずにバイトしてました」という人も散見された。実際、大学生は学費のほかにどのくらいお金が必要なのだろう。

SMBCコンシューマーファイナンスの調査(10代の金銭感覚についての意識調査2022)によれば、大学生が家族からもらうお小遣いは月平均1万140円だった。人によって状況は違うが、スレ主が渡しているのはほぼ平均額で、虐待とは言えないだろう。

ただ、同調査によると「1か月のアルバイト代」の平均額は3万2903円、「小遣いも含めた月収入の平均」は4万3883円だった。使い道は「ファッション」や「友人との交際費」、「推し活」、「美活(メイクや美容院など)」が上位に入っており、つまり1万円で楽しく学生生活を送るのは難しいこともわかる。

スレ主はさまざまな意見を受け、1万円では少ないことは理解したという。しかし、後出しになって申し訳ないとしつつ、実は母子家庭で夫の残した借金があるため、現実的にこれ以上渡せるお金がないと打ち明けていた。娘は高校卒業後は働く約束だったのに、強い希望により奨学金で進学することになったそうだ。

自分の生活はカツカツだという母親が、このうえ娘の遊ぶお金を出せないのは無理もない。娘には詳しい事情を話しているのだろうか。結局、小遣いをあげるかどうかは親の考え方と経済状況による。スレ主は、今まで娘にきちんと説明していなかったことを反省し、話してみると書いていた。【参照元 お悩み解決掲示板:https://onayamifree.com】