凱旋門賞回避が決まったバーイード(写真は今年のサセックスS勝利時、提供:At The Races)

写真拡大

 10月2日にパリロンシャン競馬場で行われるG1凱旋門賞(3歳上牡牝・芝2400m)への出否が注目されていたバーイードが同レースを回避、英チャンピオンS(10月15日、アスコット競馬場、芝1990m)に向かうことがわかった。現地時間14日、英競馬メディア『Racing Post』が報じた。

 同紙は、管理調教師であるW.ハガス師の談話を掲載。そのなかで、次走を英チャンピオンSに定めた理由として、6馬身半差で勝利を収めた前走の英インターナショナルSが印象的だった点、2000mまでに距離を抑えたかった点などを挙げている。

 さらに「多くの人が凱旋門賞を回避したことに失望しているのは理解しているが、両方のレースに出すことはできない」と、苦渋の決断だったことをにじませた。

 バーイードは父Sea The Stars、母Aghareed、母の父Kingmamboという血統の英国産馬。全兄に今年のコロネーションC(英G1)を圧勝したフクム(Hukum)がいる。

 デビュー以来、無敗の10連勝中で現在、欧州最強馬と目されているバーイード。順調なら、2010~12年にかけてマイル路線を中心に活躍し、14戦14勝で引退した歴史的名馬Frankel同様、英チャンピオンSでラストランを迎える予定となっている。