スズキの軽トラック「キャリイ」など約4万台にリコール、走行中にエンストのおそれ
スズキ キャリイなど41,919台にエンストのおそれ
2022年9月1日、スズキが、スズキ「キャリイ」、日産「NT100クリッパー」、マツダ「スクラム」、三菱「ミニキャブ」において、エンジン始動不能や走行中にエンストするおそれがあるとして国土交通省にリコールを届け出たことを発表しました。市場からの情報によるものとし、現在の不具合件数は63件で、事故の発生はないと伝えられています。
リコールの対象となるのは2015年(平成27年)10月6日~2016年(平成28年)6月15日に生産されたモデル。製作期間は購入した時期と一致しないので、必ず確認するようにしてください。
スズキは、所有する車種が該当する場合は速やかに点検・修理を受けるよう伝えています。これらの対応は2022年9月2日より随時行われるとのことです。
自身の所有する車が対象車両かどうかは、スズキのリコール・改善対策・サービスキャンペーン 対象車両検索で確認できます。(各メーカーの検索ページは記事下部にまとめて記載しています)
自分の車がリコール対象だった場合、最寄りの取り扱い販売店へ来店日時を予約し、点検・修理を受ける必要があるとのこと。修理代などは無料で、費用などは発生しません。
スズキ キャリイなどの不具合の状況
エンジンコントローラにおいて、IC(集積回路)の製造管理が不適切なため、使用過程においてIC内部で断線し、エンジン始動不能や走行中にエンストするおそれがあるとのこと。
これを受けてスズキは、全車両、エンジンコントローラの製造ロット番号を確認し、該当するものはエンジンコントローラを良品と交換するとしています。
不具合発生箇所と改善方法
不具合発生箇所 電気装置(エンジンコントローラ) 改善方法 全車両、エンジンコントローラの製造ロット番号を確認し、該当するものはエンジンコントローラを良品と交換する。問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。
対象となる車両情報
冒頭でも説明した通り、リコール対象となるのは以下の期間に生産された車両です。仮に所有する車がこの期間中に生産されていた場合、下の型式や車台番号なども参照してください。
開始 2015年(平成27年)10月6日~ 終了 2016年(平成28年)6月15日リコール対象車が含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれているとのこと。詳細はお買い求めの販売会社までお問い合わせ下さい。
型式や車台番号、生産台数などは以下の表のとおりです。
型式 車種 対象車が含まれる車台番号 対象車の台数 EBD-DA16T キャリイ DA16T-250568~DA16T-289610 31,276台 EBD-DR16T NT100クリッパー DR16T-241488~
DR16T-248593 5,997台 EBD-DG16T スクラム DG16T-240445~
DG16T-242485 1,707台 EBD-DS16T ミニキャブ DS16T-241309~
DS16T-244848 2,939台
なお、交換修理用部品として出荷され、組付けられた車両が特定できないエンジンコントローラもあるため、以下に部品番号を記載します。
部品番号 対象部品の出荷期間 対象数 33910-82M00(スズキMT仕様)1ADX-18-881(マツダMT仕様)
MQ505366(三菱MT仕様) 平成28年1月12日~
平成28年7月28日 28 33910-82M10(スズキAT仕様)
22611-4A05E(マツダAT仕様)
MQ505367(三菱AT仕様) 平成27年10月27日~
平成29年3月14日 36
対象車種かどうかの確認方法
すでに型式や車台番号を把握している場合、各メーカーのリコール対応ウェブページより、対象かどうかを確認することができます。
わからない場合、以下の方法で確認してください。
■型式と年式を確認する方法
車の型式と年式を確認するには、車検証を用意する必要があります。
型式の確認は車検証の「型式」という項目がそのまま記載されているので分かりやすいです。
一方で年式は、「初度登録(検査)年月」という項目がそれに該当します。
■車台番号を確認する方法
車台番号(車体番号)とは、自動車や原動機付自転車の車台部分に打刻されている、車両にとって固有の識別番号になります。
今回対象となるスズキ キャリイなどの車台番号を確認する手順は2通りあります。それぞれを説明します。
・車検証で確認する
車検証が手元にある場合は、そこから車台番号が確認できます。画像の位置に記載されています。
・車体の刻印で確認する
車台番号は、車検証のほかにも車体本体に刻印されています。
車台番号に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。