アイズナー賞ノミネート作品からもアニメ化 - 「怪奇ひきずり兄弟 降霊会」より
 - (C) ジェイアイ / 朝日新聞出版・伊藤潤二『マニアック』製作委員会

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 ホラーコミック界の鬼才・伊藤潤二の漫画作品から20タイトルをアニメ化する、2023年配信予定のNetflixプロジェクト「伊藤潤二『マニアック』」で映像化される、5作品のタイトルと場面写真、声優陣が発表された。

 2021年に世界的漫画賞ウィル・アイズナーコミック・インダストリー・アワード(アイズナー賞)を受賞した伊藤は、今年も「伊藤潤二傑作集 4 死びとの恋わずらい」「伊藤潤二傑作集 5 脱走兵のいる家」がノミネート。これを記念して、ノミネートされた傑作集からアニメ化される5タイトルが発表された。傑作集4から「怪奇ひきずり兄弟 降霊会」が、傑作集5から「屋根裏の長い髪」「耐えがたい迷路」「いじめっ娘」「睡魔の部屋」がアニメ化される。

 「怪奇ひきずり兄弟 降霊会」は、得体のしれない奇妙な引摺家の長男・一也が、公園で心霊写真を撮っていた美女・サチヨを気に入り、引摺家主催の降霊会に招待することから始まる物語。一也役を櫻井孝宏が、長女の黄子役を朴路美が担当する。そのほかの作品では、「屋根裏の長い髪」のチエミ役を日笠陽子、「耐えがたい迷路」の小夜子役を金元寿子、「いじめっ娘」の栗子役を高森奈津美が担当することが発表された。

 櫻井は、一也の魅力について「キャラクターの魅力はそのまま絵の魅力だと思っています。怖いのにどこか滑稽なのは唯一無二の世界観。引摺家の不気味さの中にある謎の愛くるしさを表現できたらと思い収録に臨みました」と伊藤への尊敬の念を込めてコメント。また「初告白ですが、実は私、伊藤潤二さんのファンなもので、今回オファー頂いて、またもや震えました(ヒグチユウコさんとのコラボのサメTシャツ持ってます!)」という黄子役の朴は「とにかく、今回も参加させて頂いて思うのは『あぁ、伊藤潤二さん、好きです…』の心です」と喜びを語っている。
 
 「伊藤潤二『マニアック』」ではそのほか、伊藤の代表作である「首吊り気球」や「富江」「双一」シリーズなどのアニメ化が予定されている。(編集部・入倉功一)

「伊藤潤二『マニアック』」は2023年Netflixにて世界独占配信予定