シェフ考案!とろとろ卵のせカルボナーラ

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「上手に作るのは難しいという声も多いオムライスですが、コツさえつかめば誰でも簡単に作ることができますよ」

と語るのは、“映える”と話題のオムライス専門店「とろ〜り卵のオムライス さん太」でシェフを務める神谷敢太さん。オムライス作りに失敗してしまう原因は主に3つあるという。

「1つ目はフライパンのフッ素樹脂加工が取れていること。卵液がくっつきやすくなってしまいます。2つ目はフライパンが大きすぎること。大きすぎると卵が薄くなり、ふわトロ感がなくなります。3つ目は予熱不足。これも卵液がくっつく原因に。熱したフライパンに卵液を少しのせて、パチパチと音がしたら予熱OKのサインです」

さっそく3つの原因を改善して、おうちで絶品ふわトロオムライスを作っちゃおう♪

卵の半熟加減がクセになる!

【とろとろ卵のせカルボナーラ】

〈材料〉1人分

A:水…1リットル、塩…10g
パスタ(乾麺)…100g
B:粉チーズ…40g、生クリーム…40g、ブラックペッパー…ひとつまみ
オリーブオイル…大さじ1
にんにく(みじん切り)…1/2個
ベーコン(5mm幅に切る)…30g
パスタのゆで汁…80ml
塩…少々
ブラックペッパー…適宜
オムライス(卵部分):卵液…140g、バター…5g

〈作り方〉

(1)鍋にAを入れて沸かし、パスタをゆでる。ゆで時間の1分前にザルにあげる。
(2)ボウルにBを入れて混ぜる。
(3)フライパンにオリーブオイルとにんにく、ベーコンを入れ、にんにくに軽く色がつくまで炒める。
(4)(3)に麺のゆで汁を加えて火を止める。
(5)(4)に麺を入れて、少しあえたら(2)のボウルに移して混ぜ、塩で味を調える。
(6)卵液とバターで「オムライス (卵部分)」を作る。フライパンは中火で予熱を。少量のバターをフライパンにつけ、ジューッと音がしたら予熱OKのサイン。残りのバターを入れて、フライパン全体に中火でなじませる。
(7)バターが焦げないうちに、卵液をフライパンの中央に一気に流し入れる。
(8)フライパンを前後に揺すりながら菜箸の間隔を5cmほどあけて、フライパンのふちの卵をはがすように混ぜる。半熟の細かいスクランブルエッグ状になったら、混ぜるのをやめる。ふちの卵を内側に入れるとフライパンからはがれやすくなる。動かすのをやめて10秒待つと、卵の下側が焼かれて、卵がフライパンからはがれる。
(9)皿に(5)を盛り、(8)の卵をのせ、お好みでブラックペッパーをふる。

「にんにくとベーコンは、クリーム系のソースと相性抜群で、ブラックペッパーが味を引き立ててくれます」

■卵と焼きそばのコラボレーション「オムそば」レシピ

卵と焼きそばのコラボレーション

【オムそば】

〈材料〉1人分

サラダ油…大さじ1
玉ねぎ(繊維に沿って薄切り)…1/4個
ピーマン(細切り)…1個
塩…少々
こしょう…少々
豚バラ肉…100g
焼きそば用蒸し麺…1玉
醬油…小さじ1
ウスターソース…大さじ2
卵…2個
マヨネーズ…適量
青のり…適量

〈作り方〉

(1)フライパンにサラダ油を中火で熱し、玉ねぎ、ピーマンを炒め、塩、こしょうをふる。
(2)豚肉を加え、豚肉に火が通ったら麺を加え、醬油、ウスターソースを加えて炒める。
(3)塩、こしょうで味を調える。
(4)次にフライパンで卵を焼く。フライパンは中火で予熱を。少量のバターをフライパンにつけ、ジューッと音がしたら予熱OKのサイン。残りのバターを入れて、フライパン全体に中火でなじませる。
(5)バターが半分溶け残っている状態で、卵液を一気にフライパンに流し込む。
(6)菜箸の間を5cmほどあけ、フライパンを前後に揺すりながら卵液を手早くかき混ぜる。卵がスクランブル状になったら箸を止め、火も消す。半熟が好きな人は、卵液が少し残る程度で止めよう。
(7)卵が焼けたら、焼きそばを中央にのせて包む。
(8)器に移し、マヨネーズ、青のりをかけて完成。

「玉ねぎは繊維に沿って切ると、辛味が残りますが、崩れにくく、シャキシャキ感も残るので、炒めものにオススメです」

牛肉入りソースと卵の相性バツグン!

【たんぽぽオムライス+ビーフストロガノフ】

〈材料〉1人分

バター…10g
にんにく(みじん切り)…1/2片
マッシュルーム(5mmにスライス)…3個
塩…少々
こしょう…少々
牛バラ肉…100g
玉ねぎ(繊維に沿って切る)…1/4個(60g)
白ワイン…30ml
薄力粉…小さじ2
A:プレーンヨーグルト…30g、水…120ml、コンソメ(顆粒)…小さじ1/2
ブラックペッパー…少々、
たんぽぽオムライス:卵液…140〜190g、ケチャップライス…220g、サラダ油…小さじ1、バター…5g

〈ビーフストロガノフの作り方〉

(1)フライパンにバターを入れて弱火で溶かし、にんにくを炒める。にんにくに軽く色がついたら、マッシュルームを加えて炒める。
(2)塩、こしょうをふった牛肉を加えて炒め、牛肉の色が変わったら玉ねぎを加えて炒め合わせる。
(3)玉ねぎが透明になったら、白ワインを加えてアルコール分を飛ばす。
(4)薄力粉を加え、弱火で1分炒める。Aを順番に入れて混ぜ、煮立ったら塩、ブラックペッパーで味を調える。

〈たんぽぽオムライスの作り方〉

(1)作っておいたケチャップライスを型に入れて整えておく。型がない場合は、ヘラでご飯を山状にして角度をつけて整える。
(2)フライパンを中火で予熱する。
(3)サラダ油を入れる。菜箸の先につけたサラダ油をフライパンにつけ、パチパチと音がしたら予熱完了のサイン!
(4)バターを加える。
(5)卵液を入れる。
(6)フライパンを揺すりながら弱火〜中火で卵液を半熟のスクランブル状になるまでかき混ぜる。フライパンを手前に傾けて卵液をため、箸でふちの卵をはがしていく。
(7)周辺がはがれてきたら火を止め、フライパンを奥に傾けて手前の卵を奥側へと折りたたむ。奥のふちの卵を少し内側に折り込む。
(8)ヘラをなるべく卵の下に入れ、一瞬でひっくり返す。5秒ほどそのまま焼いて、つなぎ目をきれいにとじる。
(9)とじ目を下にしてケチャップライスの上にのせたら、ビーフストロガノフをかけて完成。余熱で卵全体に火が通ってしまう前にナイフを入れる。

「にんにくは切り方によって香りが変わります。香りを 強く出したいときは、みじん切りがオススメです」(神谷さん・以下同)

■旬の野菜がたっぷり♪「アサリとアスパラの濃厚クリームオムライス」

旬の野菜がたっぷり♪

【たんぽぽオムライス+アサリとアスパラの濃厚クリーム】

〈材料〉1人分

バター…10g
ベーコン(粗みじん切り)…30g
にんにく(みじん切り)…1/2片
アサリ(むき身)…20g
薄力粉…小さじ2
牛乳…75ml
水…75ml
アスパラガス(下処理したもの)…2本
コンソメ(顆粒)…小さじ1/2
塩…ひとつまみ
ブラックペッパー…ひとつまみ
たんぽぽオムライス:卵液…140〜190g、バターライス…220g、サラダ油…小さじ1、バター…5g

〈作り方〉

(1)フライパンにバターを入れて弱火で溶かし、ベーコンとにんにくを入れて炒め、にんにくに軽く色がついたらアサリを入れて炒める。
(2)30秒ほどアサリを炒めたら薄力粉を加え、弱火で1分炒める。
(3)牛乳と水を合わせたものを少しずつ加え、ひと煮立ちさせる。
(4)アスパラガス、コンソメ、塩、ブラックペッパーを入れて約1分加熱する。
(5)「たんぽぽオムライス」のケチャップライスを、バターライスに替えて、(4)のソースをかけて完成。

「ナイフを入れた瞬間にとろ〜っと卵が流れ出すように、 卵の外側はできるだけ薄く、中に火を入れすぎないようにするのがポイントです!」

【PROFILE】

神谷敢太

TikTokフォロワー数が飲食店で日本一を誇るオムライスのプロ。極旨で映えると、愛知県岡崎市にあるお店が大人気。著書に『世界一おいしい バズる!オムライスレシピ』(KADOKAWA)がある