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 15日にNHK・BSプレミアムで放送されたドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』を巡り、アニメ映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督が自身の映像を無断使用されたと訴えている。

 15日放送の『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』は「『この世界の片隅に』〜戦後世代が描く“戦争”〜」と題し、原作者のこうの史代氏らが出演。また、片渕監督が広島県呉市で作品のモデルとなった場所を取材するシーンも映されていた。

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 しかし17日、片渕監督はツイッターを更新し、「先日放送されたNHKの番組は見ていませんが」と番組名に触れないながらも放送に言及。一方、「事前にこちらに打診された構成案が『よく理解されていないな』と思わせるものだったので、映画側全体として出演しないことにしたのですが、にもかかわらず、片渕の映像が使われていたとのことで愕然としています」と映像が無断使用されたことを告白。「こちらには一切の確認がありませんでした」と明かした。

 片渕監督は「もし番組内で片渕の見解のようなものが何らかの形で語られていたとしても、こちらでは何の確認もしていませんので、それはこちらの見解ではない、というしかありません」と困惑したようにツイート。

 また、テレビメディアに対し、「数年前の民法テレビドラマにおける本映画からの盗作案件といい、自分たちの語りたいことを語るという目的のために自分以外の存在への配慮をはしない、という態度は改められるべきと思います」(原文ママ)と厳しい批判を綴っていた。

 片渕監督の一連のツイートに、ネット上からは「ひどい」「断られたから無断使用ってどうなの?」「最近のNHKめちゃくちゃだな」「BPO案件になりそう」といったドン引きの声が集まっている。

 NHKと言えば、「BS1スペシャル」として昨年12月26日に放送された『河瀬直美が見つめた東京五輪』でも字幕捏造問題が騒動になったばかり。その体制にまたも不信の声が多数集まってしまった。

記事内の引用について
片渕須直公式ツイッターより https://twitter.com/katabuchi_sunao