私、清葉アキ子は現在47歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです…。

30歳を超えて結婚していないことは”不幸せ”なのか?

1年ほど前に仕事で知り合った31歳女性の話。

2022年が始まって間もないある日、深いため息をつきながら、こんな話をし始めた。

大学時代の友人たちはすでに出産を終え、育休を経て職場復帰し、それなりの地位についているという。その友人たちは、こぞって、大学時代からつきあっていた彼氏と社会人数年目で別れ、次におつきあいしたエリートサラリーマンと結婚したらしい。都内にステキなマイホームを購入し、1人もしくは2人の子どもと、幸せに暮らしている…。

「みんな着実に幸せな人生を歩んでいるのに、なぜ私は…」と彼女。

あぁ、きっと、”幸せ”アピール満載の年賀状が、たくさん届いてしまったのね…。

やりたい仕事に就いたら、次は結婚。そして、家族を手に入れる…。これぞ”幸せな人生”の王道。

晩婚化と言われるようになって久しいが、それでも30歳になる前に結婚しなくては!!と思っている女性は多いし、それを叶えなかった女性は、世の中的に”行き遅れ”認定されてしまう。彼女自身、20代後半で転職をして長年の夢を叶え、その仕事をがんばってきたのだが、それは、世の中にとっても、そして彼女にとっても、”幸せ”認定に値しないようだ。

「もう、私は仕事に生きるしかないんですよ…」とぼやくが、いまのご時世、やりたい仕事をやれているだけでも、十分”幸せ”といえるのでは? 

まぁ、その”幸せ”と、あの”幸せ”は、まったく別物だけどね…。知ってる、知ってる。

「マッチングアプリ」じゃなく「婚活アプリ」で本気婚活!

友人たちがすでに手に入れている”幸せ”を、自分も手に入れるべく、彼女は2年ほど前に「婚活アプリ」を始めたという。

コロナ禍が長引き、出会いにつながる飲み会や紹介は完全になくなった。それだけではない。まだまだ結婚をしなそうだった友人たちも、コロナ禍での不安がそうさせたのか、”とりあえず”と言ってつきあっていた彼氏と結婚を決めていった。

しかし、彼氏がいない彼女は”コロナ婚”することはできないし、彼氏を作るきっかけもない。平日はほぼリモートワーク、休日に会う独身の友人たちもいなくなり、ひとりならコロナ禍にわざわざ出かけることもない。みんなが得ている”幸せ”を自分も得たいのだが、得る方法すらなく、焦りだけが募っていく…。

そんなこんなで、最後の手段として手を出したのが「婚活アプリ」というわけ。

彼女が友人に勧められて登録したのは、男性も女性も有料という「婚活アプリ」。「有料だから、その辺のマッチングアプリとは違って、本気で結婚したい人しかいない」というので、そのアプリを使うことを決めたらしい。

某結婚相談所が運営する「婚活アプリ」に登録。登録者の本気度はいかほど?

で、そのアプリはどうなの!?

「いい人がいっぱい!」は、どこのアプリ?

「アプリの話でよく聞く”ヤバい人”っていうのは、まだ遭遇したことがないですよ」と彼女。

そうなの!? 私、アプリ婚活をやっていくほど、ヘンテコ人間にしか会えなくなっているんですけど(笑)!!!!!!!!

「有料だから本気の人しかいないってのもあるかと…」

そう彼女は言うけれど…、ほとんどのマッチングアプリは女性は無料でも男性は有料。男性が「女性も有料なので、結婚に本気の人しかいない」と言うのはわかるけれど、男性はどこに登録しても有料なのだから、一応”婚活”をうたっている(遊び目的などではない)アプリならどこも男性の質はそうそう変わらないのではないか!? 

もしかしたら、本気の女性がいるところには本気の男性が集まり、本気の女性もいるところには本気じゃない男性も集まるってことか? ということなら、やっぱり、女性も有料なところのほうが結婚につながる可能性が高いし、そういうところにはヘンテコ人間は集まらないのかも…。

彼女曰く「いや、むしろ、世の中に、こんなにいい人はまだまだいっぱいいるんだなって思いましたよ!」。

なんですって!?

そのアプリ、どこのか教えて(笑)!!

いい人がいっぱいいる「婚活アプリ」なんてあるの!? 婚活の取材を重ねてきたけれど、そんな話、いままでだれからも聞いたことないんですが!

ふと、半年ほど前、私のススメで私も長年愛用している某マッチングアプリに登録した35歳女性のことを思い出した。

彼女、私と同じアプリを使っているのに、この半年間、1カ月に2人ペースで新規の男性とリアルに会っているらしいのだが、メッセージのやりとりでも実際の面会でも、イヤな思いをしたことがないと言う。彼女も「アプリってどうかなって思っていたんだけど、意外といい人がいるもんなのね〜」とアプリでの婚活に前向き。

ん? こっちのアプリもそうってことは…もしや…

私がアラフィフだから!? 

アラサーなら、まだ、いい男性がいっぱいいるってこと? アラフィフにもなると、いい男性は売り切れてしまい、ヘンテコ人間ばっかり残っているってこと〜っ!? 

そういえば…私がまだ30代前半のとき、20代後半の後輩が、結婚相談所に入会したのだが、「〇〇さん、申し訳ないけれど、もう20代後半なので、優良物件を見つけられるかどうかわかりません」と言われていたのを思い出した。

あのときは、「んな、バカな!」「煽って焦らせているだけでしょ!」と大笑いしたのだが、やっぱり、婚活に”若すぎる”というのはないのだ。1歳でも1日でも、若いほうが、いい相手と出会えるのは間違いない。

学生時代の彼氏と結婚に至らなかったら、即、次の相手を結婚相手として狙い撃ちするに限る。20代のうちに結婚を明確にゴールと見据えることこそが、順調に幸せを手に入れる最良の婚活だったのだ…。

「アプリ婚活に必要なのは、「若さ」と「アレ」でした【婚活サバイバル・後編】」に続きます。