秘密にしたい絶品「タルト生地」基本のレシピ。代用方法も必見!
タルト生地の基本レシピ
調理時間:約150分(※生地を冷ます時間は含みません)
ご紹介するタルト生地の基本レシピは、「パートシュクレ」に当たる砂糖を含んだ甘めのもの。バターと卵黄を使うことで、堅すぎずやわらかすぎない絶妙な食感に焼き上がります。包丁で切り分けてもボロボロと崩れないので、パーティーや記念日にもおすすめ。
材料(18cmタルト型)
・薄力粉……100g
・バター……50g
・砂糖……30g
・卵黄……1個分(15~20g)
・塩……ひとつまみ
※分量外の打ち粉は強力粉を使いましょう。強力粉は薄力粉より水分を吸収しにくいため、生地がべたつきにくく扱いやすいです。
作り方
1. バターを練り、砂糖と塩を加える
室温でやわらかく戻したバターをボウルに入れ、クリーム状に練ります。砂糖と塩を加え、泡だて器で砂糖の粒をすり潰すようにしながら、さらに混ぜます。
2. 卵黄を加える
砂糖のザラザラがなくなってなめらかになったら、卵黄を加えて混ぜます。
3. 薄力粉を加える
薄力粉を加え、ヘラに持ち替えて生地を切るように混ぜていきます。生地の粉っぽさがなくなるまで辛抱強く切るように混ぜます。
4. 冷蔵庫で休ませる
生地がまとまってきたらラップに移し、冷蔵庫で1時間以上休ませます。このとき、同時にタルト型にバターを塗って強力粉を薄くまぶし、冷蔵庫で型を冷やしておきます。
5. 手で押して伸ばす
平らな作業台に、打ち粉として強力粉(分量外)をふるい、休ませて冷えた4を扱いやすいように手で押して伸ばします。
※手が熱かったり触りすぎたりすると、せっかく寝かした生地がだれてしまうので注意してください。手が温かい場合は麺棒で伸ばすようにしましょう。
6. 麺棒で伸ばす
タルト型より生地がひと回り大きくなるように、麺棒で伸ばします。このとき、生地の厚さを均一にするのがポイントです。
7. タルト型に敷く
冷蔵庫で冷やしておいたタルト型に生地をかぶせて敷いていきます。
※卵黄で作る生地は弾力性がなく、切れやすいです。生地がちぎれた場合は、穴のあいた部分を余分に出た生地で塞ぐようにすればOK。
8. はみ出た生地を切り取る
タルト型の内側になるべく生地を入れ込んだら、ラップをかぶせて麺棒でタルト型からはみ出ている生地を切り取ります。
9. 形を整える
タルト型の側面に指を押し付けるようにして、タルト型より数mmほど生地が高くなるようにします。
10. 穴をあけて冷蔵庫で寝かせる
焼いている間に生地が膨らんでくるのを防止するために、フォークなどで生地に適当に穴をあけます。冷蔵庫で30分~3時間ほど寝かせます。
11. 重しをのせて焼く
生地にクッキングシートをかぶせ、その上に重し(重石や生豆、生米など)をのせます。180℃に予熱したオーブンで12~15分焼きます。
12. 重しを取ってさらに焼く
クッキングシートと重しを取り、内側がこんがり焼けるようにさらに5分ほど焼いて冷まします。
13. タルト型から外す
焼き上がった生地をタルト型から外します。生地が崩れやすいので、冷めてから型からゆっくり外しましょう。底にしっかり焼き目がついていればOKです。
タルト生地を作るときのコツ
冷蔵庫でしっかり寝かせる
タルト型に生地を敷いたあとは、しっかり冷蔵庫で生地を冷やすことが重要。この時間を設けるのと省くのでは、焼き上がりの生地の口溶けが違ってきます。サクサクほろほろの生地にするには、冷蔵庫で長めに生地を寝かせるようにしてください。
素早くタルト型に生地を敷く
タルト生地を手で触るとバターがだれて、焼き上げたときのサクサク食感が損なわれてしまいます。タルト型に生地を敷くときはなるべく早く、手で触りすぎないようにしましょう。
タルト型や重石がない場合
タルト型がない場合
もしタルト型がない場合は、普通のケーキ型で焼いてもOKです。ケーキ型のサイズにもよりますが、1/3ほどの高さまで生地を敷くと、ちょうどいいタルト生地になりますよ。
重石がない場合
タルトを焼くときの重石がなければ、生豆や生米を重しとして使いましょう。重石を使う場合と同じように、タルトにクッキングシートを敷いてからのせてください。もちろん重しに使ったあとは、炊いたり調理したりすればおいしくいただけます。
クッキーやビスケットで代用することもできる
タルト生地をより簡単に作りたい方は、クッキーやビスケットを使うのがおすすめ。溶かしバターを合わせて固めれば、焼かずにしっとりとした生地ができあがりますよ。また、オーブンで焼くとサクサク食感も楽しめるレシピです。
材料(18cmタルト型)
・お好みのクッキー(ビスケット)……130~150g
・バター(無塩)……70~80g
作り方
1. バターを電子レンジで加熱して溶かす
2. クッキー(ビスケット)を厚手の袋に入れ、麺棒で細かく砕く
3. 2に1を加え、揉みながらまんべんなく馴染ませる
4. タルト型にラップをかぶせ3を敷き詰めたら、コップの底で押しながら形を整える
※オーブンで焼く場合は、ラップではなくクッキングシートを使用する
5. 冷蔵庫で1時間以上休ませて固まったら完成
※オーブンで焼く場合は180℃に予熱してから15分ほど焼き、粗熱がとれたら完成
手作りタルト生地のおいしさに舌鼓
普段何気なく食べているタルト。基本になるタルト生地は、意外と奥が深く種類もさまざまあります。ご紹介したタルト生地の基本レシピは、どんなフィリングにも合って王道のおいしさです。クッキーやビスケットを使うレシピは、簡単なのでお子さんと一緒に作るのもおすすめ。一度作れば、虜になること間違いなしですよ。
クリームとフルーツでシンプルなフルーツタルトにしても、チョコレートやアーモンドクリームなどお好みのクリームを詰めてもよいですね。特別な日やプレゼントに、ぜひ作ってみてください♪