知って楽しい「ご当地おむすび」10選!人気ランキング&おすすめ変わり種を「おむすび百千」に聞いてみた
個性豊かな日本の味「ご当地おむすび」
お米のおいしさをシンプルに味わえる、おむすび。定番の具材だけではなく、個性あふれる創作メニューもおいしいですよね。なかでも注目したいのが、日本各地の名産を使用した「ご当地おむすび」。
魅力を探るべく訪れたのは、東京駅の構内をはじめ、都内に数店舗構える「おむすび百千(ももち)」。
「47都道府県のふる里おむすび」は、その名の通り、各都道府県の名産品やゆかりのある料理などを具材にした、全47種類のおむすびです。
本記事では、なんともユニークな「47都道府県のふる里おむすび」が生まれたきっかけや、人気&変わり種メニュー10品について、広報担当の和氣(わけ)さんに聞きました。
ふるさとへの想いから生まれた「47都道府県のふる里おむすび」
「47都道府県のふる里おむすび」が生まれたきっかけは、社長のふるさとへの想いでした。
「徳島のローカルフードに、魚のすり身にカレー粉と混ぜ、パン粉をつけて揚げた『フィッシュカツ』というものがあります。幼いころ徳島に住んでいた社長にとって、この味は忘れられないソウルフード。
ですが、東京でなかなか食べられるお店がなかったことから、『百千で、懐かしいものや故郷の味を食べられるようにしたい』ということで生まれたんです」と和氣さん。
そんな熱い思いが込められたおむすび、人気5品と変わり種5品をご紹介!みなさんのゆかりの地がランクインしているか、チェックしてみてください。
名物続々!「人気」ご当地おむすびTOP5
【5位】赤字覚悟でこだわり抜いた「米沢牛そぼろ」(山形県)
第5位は、男性を中心に人気の高い肉系メニューから米沢牛そぼろ。そぼろはもちろん、米沢牛100%。米沢の生産者さんから仕入れて自社で作っているのです。
全メニューのなかでも、特に材料が高級で赤字覚悟のメニューだそうですが、そこは妥協せず、山形代表のメニューに取り入れています。
甘辛いそぼろがごはんにぴったり。お米の味と合う具材を日々研究している百千だからこそ、出せる味なのでしょう。
しっかりとした肉の味わいは、質のいい牛肉を使っているからこそ。さすがは三大和牛のひとつです。
【4位】絶妙なバランスのおいしさ「しそひじき」(三重県)
第4位は、混ぜ込み系おむすびで一番人気のしそひじきです。三重県は、日本を代表するひじき産地のひとつということで、具材に選ばれました。
甘めのひじき、ふわっと香るしその風味、香ばしいごま、すべてがぴったりマッチしています。
お米の中までしっかり味が染み込み、手が止まらなくなるおいしさ。旨味がたっぷりで、おやつとしても食べたいくらいです。
【3位】懐かしの味と言えばコレ「紀州南高梅」(和歌山県)
第3位は、まさにおむすびの王様と言っても過言ではない、梅です。紀州南高梅という品種と塩だけで作られたシンプルな梅干し。
昔ながらの製法で作っている農家さんに直接依頼して、特別に仕入れているのだそうです。
「お米のおいしさが一番わかる味なので、個人的にもおすすめです」と和氣さんもイチオシのメニュー。しっかりすっぱさのある梅がギュッと味を締め、お米が本当に甘く感じるから不思議!
また、食べるたびに子どもの頃の思い出が蘇るような、ノルタルジックな気分になります。思わず「日本人だなぁ」としみじみ感じてしまう味です。
【2位】福岡名物&鉄板の具材「明太子」(福岡県)
第2位は、明太子。もともと定番メニューとして販売していたのですが、福岡のご当地グルメとして欠かせないとのことで「47都道府県のふる里おむすび」に加わりました。
福岡のメーカーから仕入れた、自然な味にこだわったやさしい明太子を使っています。
ピリ辛の明太子と甘みのあるお米、風味豊かな海苔の組み合わせが絶品です。福岡グルメとしても、おむすびの具材としても人気の高い明太子が2位なのは納得ですね。
【1位】圧倒的人気!「えび天むす」(愛知県)
第1位は、ダントツで人気の「えび天むす」。おむすびからそびえ立つえび天が、インパクト抜群な百千の看板商品です。実は、えび天を立てるのはとてもむずかしく、長年の試行錯誤の末、ようやく今の形になったのだそう。
しっかり立つてんぷら粉の調合、おむすびと合うようにオリジナルで作るタレなど、レシピは企業秘密ですが、それだけこだわりがたっぷり詰まったメニューです。
甘辛ダレが、厚めの衣とお米にぴったり。天丼とは違って、具と一体感があるのがおむすびの醍醐味です。
えびの身はプリプリでボリュームも満点、大人から子どもまでが間違いなく大好きな味です。
こんなものまで!? 「変わり種」ご当地おむすびおすすめ5選
1. ふる里おむすびの原点!「フィッシュカツ」(徳島県)
変わり種のおすすめ1品目は、フィッシュカツです。これこそ、「47都道府県のふる里おむすび」の原点となったメニュー。
本場の作り方や味にこだわって、昔ながらの現地の味わいを再現した渾身のひと品です。
フィッシュカツを食べたことがない人でも、どこか懐かしさを感じる味わい。カレー風味でちょっとピリ辛な味付けで、お酒のおつまみにもちょうどいいですよ!
2. そのインパクトでメディアも注目「めざし」(千葉県)
千葉はめざしの原料となるカタクチイワシの産地として、有名な場所のひとつ。
えび天むす同様、おむすびにそびえ立つめざしがインパクト大で、発売当初はメディアにも数多く取り上げられたメニューです。
斬新なアイデアがおもしろく、ついSNSにあげたくなってしまう見た目ですが、それだけでなく味もお墨付きです。しっかり塩気の効いたいわしの身とほろ苦い内臓は、噛めば噛むほど味わい深く、ごはんのお供にぴったり。
おつまみとシメのごはんが同時に食べられてしまう、一石二鳥のメニュー!
3. おむすびなのにパン!?「サラダパン」(滋賀県)
サラダパンとは、滋賀県民に愛されているご当地パンのことで、刻んだたくあんとマヨネーズをコッペパンにはさんだもの。このパンの具材を、おむすびにアレンジしたというわけです。
ごはんに合わせるため、からしマヨネーズを使って味にインパクトを出しているとのことで、これがとてもいいパンチに。たくあんの食感がアクセントになって、これはクセになる味わい!
さっぱりといただけるので、ツナマヨに変わる全国定番メニューになる日も近いかも!?
4. 炭水化物×炭水化物!「じゃがバター」(北海道)
北海道には数多くの名産品がありますが、大人から子どもまでに愛されるのがじゃがバターです。
メニュー開発当初、偶然北海道でじゃがバターおむすびがあるという記事を見て、再現したみたところ新しいおいしさを発見。炭水化物×炭水化物と大きく攻めたメニューです。
じゃがいもを素揚げにしてバターで和えただけという、とてもシンプルな作り方ですが、バターの風味と絶妙な塩加減が最高。
ただのじゃがバターではなく、ちゃんとおむすびの具材として成立しています。炭水化物同士でもまったく重くなく、想像以上にパクパク食べ進められるひと品です。
5. 歴史に思いを馳せながら「けんさやき」(新潟県)
けんさやきは、しょうがみそをつけて焼いたおむすびのことで、新潟の郷土料理のひとつです。
その昔、上杉謙信が剣先におむすびを刺して火であぶって食べたことから、剣先焼きがなまって「けんさやき」となったのだそう。
ほどよく焼き目がついた香ばしいお米とみその風味は、最高の相性。甘じょっぱいみそのおかげで、より一層お米のおいしさが際立ちます。
米どころ新潟だからこそ生まれたご当地グルメだと、納得の味です。
ご当地おむすびで、全国旅気分!
「北は北海道から南は沖縄まで、すべての都道府県の味を楽しんでほしいですね!」と和氣さん。
単に名産というわけではなく、ひとつひとつにストーリーがあり、その土地の歴史やルーツも感じられるのが「47都道府県ふる里おむすび」。なかなか遠出できないからこそ、まずはおむすびで全国制覇してみてはいかがですか?
文・撮影(一部):島田みゆ
取材協力
店舗名:おむすび 百千 東京駅店
電話番号:03-6268-0518
最寄駅:JR東京駅構内
郵便番号:100-0005
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅構内1F エキュート京葉ストリート
市区町村:千代田区
町域:丸の内1-9-1 JR東京駅構内1F エキュート京葉ストリート
営業時間:8:00~22:00
定休日:不定休(エキュート京葉ストリートに準ずる)