漫画『鬼滅の刃』の中で主人公らが人喰い鬼を仕留める武器『日輪刀』。国内に現存する刀鍛冶がこの『日輪刀』をリアルな日本刀として再現する様子を、あるYouTuberが撮り続けた。

【映像】製作期間約1年…リアル日輪刀

 去年1月、YouTuberのHoyKeyさんは刀鍛冶職人を続けて50年になる父親に漫画『鬼滅の刃』に登場する『日輪刀』を本物の日本刀で作ってほしいとお願いした。『日輪刀』とは、『鬼滅の刃』の主人公の竈門炭治郎たちが鬼を仕留める時に使う重要な刀だ。

 HoyKeyさんは「YouTube辞めようと思ってたんです。その時、最後の集大成として父の仕事を映して終わりにしようという気持ちで始めた。『普通の刀作ってよ』って言うのが恥ずかしくて、アニメの鬼滅の刃が好きだったんで、『鬼滅の刃の刀を作ってほしい』って、照れ隠しもありながらそういうお願いをしました」と動画作成のきっかけを語る。

 刀鍛冶の父親は「YouTuberとしての集大成に…」という息子からのたっての願いで、日輪刀のひとつ『水柱・冨岡義勇』の刀を再現した日本刀をつくりはじめた。HoyKeyさんの動画のチャンネル登録者数は10万人を越え、人気を博す一方、国内で刀を作る現場巡る環境は厳しくなっている。

 父親は「やはり(刀は)需要がないですよね。刀を作れる人が200人くらいいると思うんですけど、その中で本当数人は生活できていると思いますけど、あとの刀鍛冶は相当苦しい思いをして、大変な思いして刀を作っていると思います。本音を言えば継がせたかったんですけど、なかなか刀を作っていて生活は厳しいので、息子にはサラリーマンのほうがいいんじゃないかなと思ったんで、継がせないでサラリーマンにさせました」と心中を吐露した。

 製作を始めておよそ1年がたった今月11日、ついに『水柱・冨岡義勇』の日輪刀が完成した。まるで鏡のように美しく輝く刃先に波打つ刃文も見事に再現されている。そして鍔付近に力強く刻まれているのは“悪鬼滅殺”の4文字。
 HoyKeyさんは「多分ここで、父の代でついえてしまう技術になっちゃうと思ってましたので、それを後世だとか自分の親戚に父がこういう仕事をしてたんだよっていう証明として動画として残したい」と動画の制作への思いを語った。
(ABEMA/『ABEMA Morning』より)