ステップアップ移籍を果たした久保に韓国メディアも熱視線を送る。(C)Getty Images

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 日本代表MF久保建英のビジャレアル移籍決定は、日本やスペインのみならず世界の主要メディアでも大々的に取り上げられた。当然、お隣の韓国メディアも熱い視線を送っている。

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 韓国の大手ニュースサイト『news1』はレアル・マドリーからのレンタル移籍決定直後から速報でレポート。記者会見の模様なども随時報じており、久保への注目度の高さを窺わせている。そんななか、やはり韓国メディアが気になるのは、バレンシアに所属する久保の“同級生”で韓国代表のMF、イ・ガンインとのライバル関係のようだ。

 同メディアは「日韓両国の“神”のよる闘いは第2幕に突入する。ラ・リーガでのプライドを賭けたバトルだ」と銘打ち、特集記事を組んだ。

 ともにジュニア年代でスペインに渡り、なにかを比較されてきた両者。ラ・リーガ1部での「戦闘1年目」となった昨シーズンは、出場試合数や結果、チームでの貢献度、活躍のインパクトのいずれにおいても久保に軍配が上がると同メディアも認めた。そのうえで、次のように論じている。

「はたして2020−21シーズンも久保が笑う結果となるだろうか。ビジャレアルはリーガで昨シーズン5位に食い込んだチームであり、(残留争いをした)マジョルカとはまるで状況が違う。久保は激しいポジション争いをせねばならず、周りは新たな仲間ばかり。昨シーズンとほぼ同じメンバーで戦うイ・ガンインのほうがその点では有利だろう。日本の宝にとってはひとつの大きな試練。しかしながら、久保はすでに新指揮官ウナイ・エメリの厚い信頼を得ているという。これは彼の1年間において大きな支えとなるだろう」

 この夏にフランスやドイツのクラブが獲得に名乗りを上げたイ・ガンインだが、どうやらバレンシア退団は思いとどまったようだ。ビジャレアルと同様に迎えた新指揮官、ハビ・ガルシアは「若手に大いにチャンスを与えてチームを活性化していく。変化をもたらしたい」とチーム強化のビジョンを明かしており、イ・ガンインの立場が著しく改善されると見られているからだ。
 
 さらに、「久保とイ・ガンインの宿敵関係はこれからも続く」と記す『news1』は、ビジャレアルとバレンシアの間に生まれそうな新たな因縁についても言及した。バレンシアで主軸を張るダニ・パレホとフランシス・コクランの両MFが、今夏に揃ってビジャレアルへ引き抜かれる可能性が浮上しているのだ。

 同メディアは「イ・ガンインは久保だけでなく、勝手知ったる元チームメイトたちとも闘うことになりそうだ」と伝えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部