ビジャレアルへのレンタル移籍が決まったMF久保建英

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 ビジャレアルは10日、レアル・マドリーに所属するMF久保建英が期限付き移籍で加入することを発表した。契約期間は2021年6月30日までの1シーズン。チームは2020-21シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得しており、久保にとっては同大会初挑戦になる。

 昨年夏にFC東京からレアルに完全移籍し、リーガ・エスパニョーラ1年目はマジョルカにレンタル移籍した久保。チームが降格圏内の19位と低迷した中、リーガ35試合の出場で4ゴール4アシストを記録するなど、個人として高いパフォーマンスを発揮した。

 19歳MFを巡ってはパリSG、ミラン、アヤックスといった名門クラブを含む国内外の30以上のクラブがオファーを出したとされる。

 スペイン『ベルナベウ・ディヒタル』によると、その中でも今季ブンデスリーガ8連覇を達成したバイエルンは、ローン費用として500万ユーロ(約6億2300万円)を提示。これはビジャレアルの2倍近い金額だ。しかし久保が最終的に選んだのは、ウナイ・エメリ監督が新たに就任したリーガ5位のチームだった。

 久保は将来的にレアルでプレーすることを強く望んでいるため、スペイン残留を決めたとみられる。また、同メディアは出場時間と中心選手としての役割を与えてくれるという点も、決断を後押ししたとレポートした。