マジョルカでキャリア初の降格を味わった久保。(C) Getty Images

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 久保建英が1年の期限付きでプレーしたマジョルカは、19位でシーズンを終え、昇格から1年での2部降格が決定した。 同じく昇格組のグラナダは7位でクラブ史上初のヨーロッパリーグ出場権を獲得、オサスナは10位でトップ10入り。元々、昨季の2部5位からプレーオフで勝ち上がったマジョルカが、戦力的にはもっとも厳しいと見られていたとはいえ、明暗がくっきりと分かれる形となった。 この結果を受けて、マジョルカの地元紙『Diario de Mallorca』は、他の昇格組との比較をする記事を掲載。「(クラブごとに選手の給与の上限を定める)サラリーキャップ制の金額の違いはこの結果を説明するものではない。あくまでピッチ上の結果、プレーヤーやコーチ陣の責任で失敗したのは明らかだ」としたうえで、こう続けている。 


「失敗に終わった理由のひとつは、利用できる戦力のうち、最高の代表格であるクボ、イドリス・ババ、アンテ・ブディミル、マルティン・ヴァリエントらを有効に使いこなせなかったからだ。そして、彼らは(来季の)2部のプロジェクトに参加していないだろう」 そして、2部B(実質3部)からわずか2年で1部に上がった今シーズンのマジョルカの戦いぶりを、「ハッピーエンドではない美しい冒険」と振り返った。 優勝したレアル・マドリーを破るなど、とりわけホームでは1部の強豪と対等に渡り合う試合もあっただけに、久保の活かし方も含めて、「もう少しうまく戦えていれば…」という見方は少なくないだろう。 その久保やクチョ・エルナンデスといった「レンタル組」が抜ける来シーズン、マジョルカは1年での1部復帰を果たせるだろうか。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】チームメイトと別れの抱擁を交わす久保建英はこちら