ジャレッド・レトーが演じたジョーカー
 - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

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 DCコミックスの悪役チームを描いた映画『スーサイド・スクワッド』(2016)でジャレッド・レトーが演じたジョーカーには、数多くの未公開シーンが存在することを、監督のデヴィッド・エアーが5日にTwitterで明かした。

 ヒーローに捕らえられた悪党たちが、減刑のためにチームとなって危険な任務に挑む本作。ウィル・スミスふんする暗殺者デッドショットなど個性的なキャラクターが登場し、マーゴット・ロビーが演じたジョーカーの恋人ハーレイ・クインは、単独映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が制作されるほどの人気を博した。しかしその一方で、ジョーカーの登場シーンは10分程度に収まり、その短さが物議を醸していた。

 この日、ジャレッドのジョーカーを象徴するタトゥーについて、ファンの考察に応えていたエアー監督は、別のファンが「どんなにDCEUのファンがジャレッド版ジョーカーを愛したとしても、彼は哀れみを覚えるには不気味すぎるし、ルックもベン・アフレックのバットマンのようにみんなを納得させられなかった。外見は重要だよ」と投稿したことに反応。「キャラクターづくりとは綱渡りみたいなものだ。僕は現在のDCコミックからインスピレーションを受けた。信じられないことに、5年ほど経っても話題になっている。ジャレッドのことを思うと胸が張り裂けそうだよ。彼は見事な仕事をやってのけたのに、その多くは未公開なんだ」と投稿し、ジャレッド版ジョーカーには、語られなかった物語があったことを示唆した。

 以前にもエアー監督は、ジョーカーについて「もしタイムマシンがあれば、過去に戻ってジョーカーをメインの悪役にして、もっと地に足のついた物語にしただろう」と後悔の気持ちをツイートしたことがある。またジャレッドも、もう1本の映画が作れるほどジョーカーの映像を撮っていたと明かし「いつか日の目を見ればいいけど。どうなるかわからない」と語ったことがあった。

 2018年には、ジャレッド版ジョーカーの単独映画の製作が決定したと報じられたこともあったが、それから進捗はなく、 ジェームズ・ガン監督がメガホンを取った新たな『スーサイド・スクワッド』のキャストにもジャレッドの名前はない。また、ジャレッドは今や『スパイダーマン』のスピンオフ『モービウス』でマーベル作品の主演を務めており、2021年の公開が予定されている。(編集部・入倉功一)