仏アヌシー国際アニメーション映画祭、新型コロナ感染拡大受け中止
世界最大規模のアニメーション映画祭として知られる、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭が、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、今年の開催キャンセルを発表した。
アヌシー映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させる形で誕生。世界で最も古いアニメーション映画祭でもあり、今年は、60周年を迎える記念すべき年として、6月15日からの開催を予定していた。
映画祭側は声明で「途方もない失望」を表明すると共に、「家族が集まる場所」であるアヌシーの60年を祝う催しに、参加できない人々がいることは無視できないと発表。また、業界スケジュールの関係からも延期は難しいことから、次の映画祭は2021年の6月14日から19日までの日程で開催することを決定した。
公式セレクションは4月15日に発表されるが、上映は来年に持ち越されることになりそうだ。フランスでは、5月12日から開催を予定だった、カンヌ国際映画祭も延期を発表している。(編集部・入倉功一)