カンヌ映画祭、新型コロナの影響で延期決定
フランスで毎年開催されている世界三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭は20日、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行を受けて、今年5月12日から23日の開催を予定していた、第73回映画祭を延期すると発表した。
現在、フランスでも報告されている感染者数が増加しており、カフェやレストラン、映画館などの閉鎖に始まり、17日からは、15日間にわたる外出制限が始まったことが各メディアで報じられている。この状況のなか、カンヌ映画祭側も延期後の日程は確定しておらず、6月下旬から7月上旬を視野に、選択肢を模索しているようだ。
映画祭は声明で「世界的な健康危機のなか、COVID-19の犠牲者に心からお悔やみ申し上げます。また、われわれは、この病気と戦う全ての人々と連携していくことを表明します」と発表。フランスおよび国際的な情勢に進展がみられ、現実的な評価を下せる状況になり次第、フランス政府をはじめとする関係機関との協議のうえで決定を公表するとしている。
またカンヌでは例年、世界最大規模のフィルムマーケット「マルシェ・ドゥ・フィルム」も映画祭と並行して行われているが、Varietyによると、こちらも開催延期が決定したという。(編集部・入倉功一)