『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のワールドプレミアに出席したハリソン・フォードとアダム・ドライヴァー
 - Alex J. Berliner / ABImages

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 現地時間16日、映画『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(12月20日全国公開)のワールドプレミアが米ロサンゼルスのハリウッドで行われ、主人公レイ役のデイジー・リドリー、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル、ランド・カルリジアン役のビリー・ディー・ウィリアムズ、さらにハン・ソロ役のハリソン・フォードなど新旧キャストが集結し、シリーズ完結編の完成を祝った。

 本作は『スター・ウォーズ/新たなる希望』(1977)から始まった、スカイウォーカー家の物語を描く最後のスター・ウォーズ。歴史的なシリーズを締めくくるイベント会場にはブルーカーペットが敷かれ、天井には銀河が登場し、巨大なXウィングまで展示。世界各国からシリーズを愛するコスプレイヤーたちが招待され、ストームトルーパー、シス・トルパーの行進や、C-3PO、R2-D2、BB-8、さらに新ドロイドのD-O(ディオ)など人気キャラクターによるグリーティングも実施されるなど、イベントを盛大に彩った。

 2015年の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から主人公レイを演じてきたデイジーは、背中が大胆に開いたドレスで会場を魅了しながら「これから世界中に映画が公開されるのよね。ワクワク感がすごいわ」と緊張の面持ち。少し前には酷く泣き腫らしたこともあったといい「3週間半くらい前から、みんなに『(シリーズが)終わってしまうことをどう感じてる?』と言われるようになって、それが頭の中から締め出せなくなってしまったの。『終わってしまう。それってひどくない?』みたいな。すごく感情的になってしまった。皆さんには観てもらいたいけれど、終わりを迎えるのって、とても不思議な感じだわ」と語った。

 また、一際大きいファンの歓声に迎えられたマークは『スター・ウォーズ』シリーズについて「なによりファンが最高。 彼らはただのファンじゃなくて、家族に近い存在なんだ」と感謝。長きにわたって愛されるシリーズの魅力を「『スター・ウォーズ』映画には希望がある。どの作品でも、自分に嘘をつかず、自分を信じて、周囲の人々のために行動をすれば勝利を手に入れることができるということを語っている。ただ、そんなおとぎ話の舞台が宇宙だったんだ」と力説。さらに、カイロ・レン役のアダム・ドライヴァーも「逃れられないと感じられる運命、そして変えてしまいたいと思う宿命、そしてそこにある大きなテーマ、それらすべてがこの物語を時代とともにある存在にしていると思います」とその魅力を語った。

 また、シリーズ全作品に出演しているC-3PO役のアンソニー・ダニエルズは「誰もがどんなふうに物語が終わるのか興味津々。私は知っています。なぜって映画を観てしまったからね。ごめんなさい」とジョーク交じりにコメント。「皆さんから、寂しいかとよく聞かれますが、そんなことはありません。物語は完結に向かうべきなんですよ。それってよかった、と思える瞬間を持たないといけない。そうすれば、また初めに戻って、もう一度観られるでしょ」と笑みを浮かべた。

 この日は、アカデミー賞会場でもあるドルビーシアターやチャイニーズシアターが並ぶ、ハリウッドのメイン通りに巨大テントを設営。シリーズの歴史を振り返るパネルや人気キャラクターの衣装、等身大フィギュアなどが展示され、1日限りの『スター・ウォーズ』エキシビジョンで、プレミアの最後まで招待客を楽しませていた。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日より全国公開。19日には一部劇場で前夜祭上映が実施される。(編集部・入倉功一)