いまだ底が見えない賃貸アパート大手のレオパレス21(本社=東京・中野 以下レオパレス)の施工不良問題。そんな中、同社の広報を取り仕切る幹部の一人で、時に自ら会見の司会進行をするT広報部長の名が“加害者”として記された、9名のレオパレス社員による内部告発文書があることが「週刊文春」の取材で判明した(なお、T部長の名前は告発文書では実名)。告発文書には当時、国際事業統括部長だったT氏による暴行、暴言、パワハラ、セクハラ、アルハラの数々が詳細に記されている。

【写真】暴行、セクハラなどについての詳細な内部告発文書


会見で謝罪する宮尾社長と深山前社長 ©共同通信社

 告発文書に実名が記された社員らに取材を申し入れたところ、これが事実を記した文書であることは認めるものの、今も現役社員であるため報復が怖く、取材には協力しにくいという者が複数いた。そんな中、すでに退職したAさんが、重い口を開いた。

「あの告発は、何か一つのきっかけがあったと言うよりは、積もり積もったものがあって、もうこれ以上は我慢できないと、被害に遭った皆で告発する形をとったものです」

 女性にセクハラを繰り返す一方で、多くの男性部下に対しては、「死ね」「辞めろ」「臭い」「降格させるぞ」「ここ(ビル)から飛び降りろ」などの暴言や、「罵倒されながら臀部を二度蹴られる」「(飲食店で)飲酒中に革靴の爪先で脛部を蹴られる」「ウイスキーボトルで頭を殴られる」などの暴行も記されている。

 宮尾文也社長は「(当時)制裁基準等の規定に基づいて賞罰委員会で(高野氏処分の)決定を下しました」と答えた。ただ、処分の翌年、T氏は社長室長および広報部長に抜擢されている。

 7月18日発売の「週刊文春」では、T氏の暴行やセクハラの詳細、深山英世前社長との関係、T氏、深山前社長らに直撃した際の衝撃的なやり取りなどを詳報している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年7月25日号)