XFN-ASIAによると、米FRB（連邦準備制度理事会）のフィラデルフィア地区連銀が19日に発表した1月の米製造業景況指数は、前月の10.9から大幅に下がり、昨年6月以来の低水準となる3.3となった。市場では指数の低下は予想されておらず、CBS MarketWatchが実施した調査では、市場予想のコンセンサスは12.0だった。同指数は、ゼロを分岐点として生産活動の拡大・縮小を示しており、ゼロを上回ると生産活動の拡大が示される。また、ISM（サプライマネジメント協会)の製造業景況指数の先行指標として重要視されている。

　　一方、項目別では、新規受注指数は前月の5.8から11.1に上昇、出荷指数も同9.4から18.6に上昇した。重要なインフレ指標である支払物価指数は、同47.1から44.9に低下し、フィラデルフィア地区におけるインフレ圧力の緩和が示された。雇用指数は同7.9から11.7に上昇し、雇用市場の改善が示された。【了】