全米オープンを制した大坂【写真:Getty Images】

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フォーブスが特集、年収面でもセリーナを上回る可能性に言及

 テニスの全米オープンは8日(日本時間9日)、女子シングルス決勝で世界ランク19位の大坂なおみ(日清食品)は女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)に6-2、6-4でストレート勝ち。ツアー2勝目が日本人初のグランドスラム制覇で賞金380万ドル(約4億1000万円)をゲット。米大手経済専門誌は異例の特集を組み、年収20億円超えと分析。「セリーナ・ウィリアムズから女子アスリート最高年俸の座を引き継ぐ運命にある」と女子スポーツ界の長者番付の頂点に君臨することになると予想している。

「ナオミ・オオサカがUSオープン決勝でセリーナ・ウィリアムズを倒し、金脈を掴む」と特集したのはフォーブス電子版だった。

 大坂は今回の優勝で賞金380万ドルをゲット。だが、特集では「これはウィリアムズから世界最高収入のアスリートの座を継承する運命にあるかもしれない彼女にとっては、スタートにすぎないようだ」と分析した。

 ラケット破壊や審判への暴言などで自滅してしまったグランドスラム23度優勝のセリーナについて、同誌は今年6月1日までの1年間の収入は約1810万ドル(約20億1000万円)と女子アスリート長者番付特集で報じていた。

アディダスとの契約は上方修正必至!? 「コート外の収入は昨年の10倍になる」

 一方で、20歳の新女王は年収20億円クラスの高収入を手にすることになるという。特集では「彼女のコート外での収入は昨年の10倍になる。150万ドル(約1億6700万円)から1500万ドル(約16億7000万円)になるだろう」と分析している。

 同誌によると、米企業オクタゴンでセレブリティのブランディング戦略担当のデビッド・シュワブ氏は「オオサカには素晴らしい長期的なポテンシャルがあります。なぜなら、彼女の年齢、マルチカルチャーという魅力、そして、コート上の才能です。彼女のユーモアのセンスには好感が持たれている。市場の好感度を高める個人能力を持っているのです」と絶賛している。

 現在アディダス社と2018年末までの契約を結んでいるが、「完璧なタイミングだ。全米オープン優勝で彼女は要求額を年間500万ドル(約5億5500万円)まで高めることができる」と言及。ナイキ社、アンダーアーマー社の参入の可能性を指摘している。

 女子アスリート界の頂点に11年間君臨してきたのは元世界1位のマリア・シャラポワ(ロシア)だった。2016年からはセリーナが長者番付頂点に輝いているが、収入面でも、ついに新女王ナオミの時代がやってくるかもしれない。(THE ANSWER編集部)