[ドデスカ!‐名古屋テレビ]2018年1月9日放送の「ニュースブックマーク」のコーナーでは、新聞に見出しをつける人工知能(AI)について紹介されていました。

中日新聞が静岡大学とコラボし、AIに記事の見出しを作ってもらう試みを行いました。


AIが新聞の見出しを考える時代が来る?(画像はイメージ)

瞬時に50から100の候補を作った

中日新聞が過去5年分のデータベースを提供し、静岡大学情報学部の狩野芳伸准教授の研究室が開発中のAIが、見出しの作り方を学習。特定の単語の後ろにどんな単語がくるか、その確率の高さなどを学ばせました。

見出しの基本にあわせて10字以内で指定すると、瞬時に多数の候補があがります。AIが良いと判断した順に並んだ50から100の候補から、記者が選びます。

中日新聞東海本社の山本正整理部長は「AIが新聞の見出しをつけるとは、ついにここまできたか。見出しとは事件の背景や経験、価値観を考慮し、整理記者が悩みながら10文字以内に表現する。そこには喜びや悲しみなどの人間感情が込められているが、AIにそれが可能だろうか」とお話されました。

新聞の見出しは、整理記者と呼ばれるベテラン記者が担当するものです。過去1年間の新聞記事の見出しをAIが作ってみると、政治には強く数字には弱いものの、記者が作ったものに近いという結果でした。

AIが作った見出しは、まだ整理記者に及ばないレベルですが、今後学習を重ねていくとAIが新聞の見出しを作る時代が訪れるかもしれないと感じました。(ライター:moca)