@AUTOCAR

写真拡大 (全5枚)

ジャガーXEで6カ月間、1万2000kmを走る

ジャガーXEに乗り始めてから丸6カ月が経過した。購入する直前までは、10数年ぶりのジャガーの新車ということで、いささかの不安と期待が交錯していたが、ゼロから新設計されたXEは、期待以上の素晴らしさで応えてくれたのが、嬉しい驚きであった。

ボディの剛性はしっかりとしていて、ミシリともせず、新設計のインニジウム・エンジンのスムースさも見事だ。この6カ月間で、約1万2000kmを走破してしまったが、これは、ほぼ、当初の予定通り。甲府と川崎を1週間に最低1回、往復していることを考えると、妥当なところかと思う。

当然のことながら、工場に入場しなければならないようなトラブルは一切無く、順調に距離を重ねている。

唯一9000km時に、排ガス用の尿素液の補充で港北の工場を訪れたが、これは、トラブルではない。尿素液は、16ℓがタンクに入っていて、4.5ℓを切ると、ワーニングがつく。更に放っておくと、エンジンが失火するようになり、最後にはエンジンストップする、というから、ワーニングがついたら、直ぐに工場に行くのが良いだろう。減り方としては、毎回7000〜1万2000km程度で補充という事になるそうだ。

わたしのような、多忙で殆どアシのクルマに手間をかけられない人にとっては、トラブルフリーの、このXEは誠に便利である。予想に反し、チャコール・グレイの外装は、汚れが目立たず、洗車は1カ月に1回ほどしかできないが、殆ど気にならない。特にホイールは、ベンツのCクラスと比べ、パッドの粉が目立たず、とても助かっている。

そういえば、先月、左側のサイドのフェンダーから後ドアにかけて、細いキズを入れられてしまった。無論、犯人はわからないが、嫌な気分だ。

写真でも判るとおり、会社のある三軒茶屋の駐車場は、世田谷特有の入り組んだ狭い道の中にあり、毎日、かなり気を使ってステアリング操作をしている。回転半径と内輪差を注意しないと曲がれないほどの厳しいコーナーもあり、やはり、このXEが、サイズ的には限度かなと思う。

燃費は、とても満足すべき結果が出た。11月30日現在で走行距離は1万2008km。最後の給油が1万1800kmの時で、それまでに給油した軽油の量は851.6ℓであった。従って、総燃費は13.86km/ℓとなり、総燃料費は86456円となった。

ここまでの1ℓあたりの燃料費は101.5円となり、これを以前のCクラスのハイオクの価格と燃費と比較すると半分以下になり、実に納得の数値となったのである。

久しぶりにF1に乗る

先日、11月の良く晴れた日に、富士スピードウェイでミナルディM190と、ロータス101の2台を走らせた。

ロータス101は、友人のオーナーが乗る前に、各部のチェックと、ウォームアップのため、数周をしただけで何ら問題はなかったが、ミナルディの方は、わたしが所有するようになってから初めての走行ということで、かなり心配であった。

というのは、前オーナーの走行のときに、少しオーバーヒートぎみだったのと、冷えているときのエンジンのスタートで、燃圧の不足なのか、火花がなかなか繋がらないことであった。

しかし、実際に走ってみると、大きな問題は無く、実に楽しく走ることができた。ミナルディのエンジンはフォードDFRで、トランスミッションは5速。6速のロータスと比べるとギアは開いているが、その分、トルクが豊富なので、とても乗りやすい。また、ロータスのジャッド・エンジンよりも、フォードのほうが、高回転での振動が少なく目線は安定している。

殆ど、占有に近いスポーツ走行で、きれいに晴れた青空と富士山を垣間見ながらの走行は、本当に楽しいものであった。これで、翌日の筋肉痛がなければ、最高なのだが。