石川遼 スイング改造にも手ごたえ(撮影:岩本芳弘)

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<カシオワールドオープン 3日目◇25日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,315ヤード・パー72)>

10月に日本ツアーに復帰後、再び世界で戦うためにフェースローテーションを抑えた新スイング完成を目指して、試合を戦いながら調整を重ねてきた石川遼。先週の「ダンロップフェニックス」では、国内6戦目にして初めて予選を突破してショットへの好感触を得ると、今週のホスト大会「カシオワールドオープン」では結果にもつながり、さらに手ごたえを深めている。

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この3日目には“66”をマークし、38位タイから7位タイに浮上。ショットは日増しに感触が良くなっており、この日の記者会見では、「自分のスイングの景色が変わりました」と力強く話していた。

石川の言う景色とは、スイング中に目に見えるもののこと。アドレスに入るとボールはだいたい視界の真ん中に入るように見えるが、「今までは、ダウンスイングからインパクトにかけてボールが離れて、視界の上のほうにズレるように」なってしまっていた。

しかし、最近はボールが、「真ん中に見えるままインパクトする感覚になってきた」。これが石川の言う新しい景色らしい。これまではダウンスイングで上体が先行し、体が起き上がった状態からボールを捕まえるべく大きくフェースをターンさせてきたが、現在は上体が開かず、体の正面でボールを捕まえられるようになってきた。この新しい景色は、石川のスイング改造が順調に進んでいることを示している。

現在の完成度は50〜60%だという。今の課題を乗り越えた先には、「何があるのかを知りたい。もっと良いゴルフができると今日は思いました。この先、もっとできる可能性を感じるスイングになってきた」。これまでよりも安定感を増した、精度と再現性の高いスイング。新しい景色に満足することなく、さらに良い景色が見えるよう鍛錬を続けていく。
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