世界的に見て「遅れている」と言われている日本の企業・官庁などのオフィスの電子化。日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が野村総合研究所の協力で行われた調査によると、デジタル化の進行が欧米に比べて「遅れている」と答えたCIO(最高情報責任者)・IT部門長が9割近い数字になっています。実際、紙ベースで仕事をしているという職場はまだ多いのではないでしょうか。

そんな中、ある『Twitter』ユーザーがエコを理由に紙を節約するために裏紙を印刷して、コピー用紙を減らす会議をするという風潮を嘆くツイートをしていました。

紙を節約しよう

日本→裏紙用の箱作るぜ、印刷機が粗悪な紙で壊れてもエコロジーのためだぜ。どうすればコピー用紙購入経費削減できるか長時間会議するぜ。

米国、中国→iPadを全員に支給。

このユーザーは「コピー用紙減らして、椅子を無くして立って作業させようとするおかしなIT企業のエンジニアは立ち上がれ!」と続け、これに対して「日本はそういうところがダメ」「100ページの資料を両面にしない文化は滅んでほしい」といった共感ツイートが多数寄せられていたほか、「pdfが見れるデジタルデバイスで資料共有してほしい」「FAX根絶やしにしたい」といった声や、「会議用のiPad買ったのに紙の資料を配布をしている」といった実例も挙がっていました。

また、別のユーザーからは本質的なツイートも。

そもそも紙を節約しよう、という命題がおかしい気がする 紙など極力使わない 仕事を便利にしよう、が正しい命題じゃないのか

紙ベースの資料から離れられない日本の職場。「日本は非効率大好き」「ホワイトカラーは保守的で継続主義」「無駄に無駄を重ねて日本経済は成り立っている」といった声があったほか、「タブレットを社員全員が使えるようになるのは無理」といった意見も見かけました。

実際、筆者も取材先で紙に印刷された資料を渡されたり、取材の申し込みがFAXベースで辟易とすることが多々あります。一方で「日本の場合は電子データに関して不信感があるのかも」「紙の方が見やすい」といった意見や「単一企業の製品や規格に頼るのは危ない」といった声もありました。とはいえ、デジタルデータの普及の遅れが、仕事の効率化の障壁になっていることは間違いないのではないでしょうか。

※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/j2k3y/status/894394465841852417 [リンク]

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