ドリアみたい? ご飯+納豆+牛乳+醤油


昼の時間帯にもかかわらず、視聴率7%前後を獲得するなど、いまいちばんアツイと言われる、倉本聰脚本のシニア向けドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)。

4月18日放送分では、「納豆」の話題になった折、石坂浩二演じる「栄ちゃん」がこんな気になる話を始めた。
「私、ときどきやるんですがね、熱い飯に納豆のせて、そこへ沸かした熱い牛乳をお茶漬けのようにヒタヒタにかけてですね、そこへ上からお醤油をちょっとたらすんですよ」
これには加賀まりこ、浅丘ルリ子など女性陣が「気持ち悪い!」「聞いただけでゾッとする!」などと大ブーイングだった。
しかし、石坂浩二は「ドリアみたいで、意外とコレ、美味いんですよ」と続ける。しかも、お酒の後にも良いというのだ。

想像するとどうにも気持ち悪そうだけど、そんなことでも石坂浩二が言うと、「本当に美味しいのかも」と、ヘンな説得力を感じてしまう。

本当にドリア味になるのか、実際に作って食べてみた


いったいどんな味なのか。実際に作って食べてみた。


まず用意するのは、あたたかいご飯と納豆、熱々に沸かした牛乳、お醤油だけ。ご飯を炊けば、あとはいつでも冷蔵庫に常備しているものだけで作れるのは、ちょっとした魅力。

まずご飯に納豆をのせ、そこに熱い牛乳をかけると、ホットミルクの甘い香りが立ち上がった。そこに醤油をタラリ。


牛乳が多すぎたのか、納豆の味・香りはするものの、ホットミルク感が強く、味がバラバラな印象だ。醤油を多めにしたら、クリーミーさとクセのあるコクとがまとまり、「ドリア」というわけにはいかないものの、まあまあ食べられるモノになった。
でも、やっぱり「牛乳と納豆」の感じは否めない。


そこで、顆粒だしを加えてみた。
だしが入ったほうが、味が一体化する印象はある。最後にたらすのも、醤油よりめんつゆなど甘みのあるもののほうが合うかも。


また、粉チーズを振りかけてみたら、さらにクリーミーさは増した。いっそとろけるチーズなどを入れてしまうのも良いかも。「納豆」と「チーズ」は発酵食品同士だし、チーズと牛乳なら乳製品同士で合わないわけはないし。

結論。「納豆+牛乳+醤油のご飯」は、「ドリアみたい」ではない。かといって「ゲテモノ料理」では全くない。
ただし、リピートはたぶんしないと思います。
(田幸和歌子)