聖パウロ学園vs都立立川国際中等教育学校
眞弓 国明（聖パウロ学園）
昨夏西東京大会ベスト8の聖パウロ学園は都大会進出を目指し、都立立川国際中等教育学校と対戦。14安打14得点の猛攻で、5回コールド勝ちで都大会進出を決めた。
聖パウロ学園は2回表、1点を先制し、迎えた3回。一死後、2番倉吉達矢がセンター前ヒット。主将である倉吉のヒットが打線に火をつけた。続く3番前田もヒットで続き、一死二、三塁のチャンス。ここで背番号19ながら勝俣監督が「非常に感覚がよく、力もある」と、期待を込める眞弓 国明（2年）がセンター前へタイムリーヒットを放った。
先制打を放った眞弓は、「チャンスだということを意識せず、強く振ることだけを意識しました」は笑顔を見せながら、2点目のタイムリーについて振り返った。
なおもチャンスは続き、6番加藤、7番平湯の連続タイムリー二塁打が飛び出し、打者一巡の猛攻で4点を奪うと、4回にも、2番倉吉がライトへ大飛球を放ち、1点（記録はエラー）。4番眞弓のレフトオーバーのタイムリー二塁打など、5本の長短打を集め6点、5回表には、3点を入れて、14対0と試合を決定づけた。
14得点について、聖パウロ学園・勝俣 秀仁監督は、「打つべき球を徹底したことが、結果に表れたと思います」とコメント。
投げては、背番号11の平湯と背番号14の平井が好投を見せ、2人の投手リレーで都立立川国際中等教育学校打線を無安打に抑えた。2人の投球に勝俣監督は「2人とも初めて公式戦で投げる投手でしたので、緊張していましたね。それでも、しっかり投げてくれました」と好投ぶりをたたえた。くわえて「今日の投球が、今後につながっていけば」とさらなる成長を期待している。
本大会出場を決めた聖パウロ学園だが、勝俣監督は今のレベルには満足をしていない。 「まだまだチームとして粗いです。上に行けば行くほど、今日のような試合はできなくなります」と厳しい評価でチームを見ている。都大会で戦うために心がけることとして、「レベルの高いチームと戦っても勇気を持ってプレーをすることが大切です。緊張せず、思い切ったプレーをしてほしい」と選手たちの奮闘を願っていた。
また、倉吉主将は「今年のチームは個人の力ではなくチーム力で勝つチームだと思います。今日の試合のように狙い球を徹底するなどの徹底力を本大会でも見せていきたい」と期待を口にした。
本大会初戦で明大中野八王子と対戦する聖パウロ学園。これまで培ってきたチーム力、徹底力を発揮する。
（取材・写真＝編集部）
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