「ごぼう」に食物繊維が多く含まれていることは有名ですよね。でも、ほかの野菜と比べて、その食物繊維の質が良いことはご存知ですか?


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食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」の2種類があります。

水溶性食物繊維は“腸の善玉菌を元気に”し、不溶性食物繊維は“便のカサを増やしてお通じを出やすくする”という、どちらも便秘予防に欠かせない働きがあります。

この水溶性と不溶性の食物繊維は、どちらもバランスよくとれるといいのですが、多くの野菜は圧倒的に不溶性のほうが多く、水溶性食物繊維はなかなか十分に摂ることができません。

でも、ごぼうは水溶性食物繊維も豊富に含まれている貴重な野菜。“腸活にオススメ”の食材といえるのです。

腸の健康のため、我が家は積極的にごぼうを食べていますが、2歳の娘にとっては、ごぼうは「まずい」もの。決して食べてくれません。

そこで、ちょっと工夫をしています。
定番料理のきんぴらごぼうは大人が、きんぴらごぼうで作ったポタージュはおもに娘が、という食べ方をしています。

きんぴらにたまねぎと牛乳を合わせてミキサーにかけて。
きんぴらごぼうの主張が強いと思いきや、たまねぎと牛乳のおかげで洋風な仕上がりになりますよ。

■ごぼうポタージュ

レシピ制作:管理栄養士 長 有里子


<材料 2人分>
たまねぎ 1/4個(50g)
きんぴらごぼう 100g
水 150ml
牛乳 100ml
塩 小さじ1/4程度
オリーブ油 小さじ1
こしょう 少々

<作り方>
1、たまねぎは薄切りにし、オリーブ油を熱した鍋で炒める。

2、たまねぎがしんなりしたら、きんぴらごぼうと水を加え、ふたをして沸騰させる。沸いたら、弱火にして2分、その後火を止め、余熱で5分、ふたを少々開け、しばらく置く。(熱いままだとミキサーにかけられないので)

3、粗熱がとれた(2)をミキサーにかけてなめらかにし、鍋に移す。牛乳、塩を入れて味を調える。

4、器に盛り、こしょうをかける。

※きんぴらごぼうに赤唐辛子を入れた場合は、除いて作りましょう。そのままだと、辛くなってしまいます。

ポタージュのポイントは、器に盛ってからこしょうをかけること。
そのほうが洋風感がアップして、風味も増すように思います。きっと、きんぴらごぼうから作ったとは思われないはずですよ。

きんぴらごぼうはご家庭の味で大丈夫ですが、わたしが作っているきんぴらごぼうのレシピもご紹介しましょう。

■きんぴらごぼう
<材料>※作りやすい分量で
ごぼう 1本(約180g)
にんじん 60g(約1/3本)
お好みで、赤唐辛子 適量
醤油、みりん 各大さじ1・1/2
水 大さじ3
ごま油 大さじ1

<作り方>
1、ごぼうとにんじんは細切りにする。

2、ごま油を熱したフライパンで1とお好みで赤唐辛子をしんなりするまで炒める。

3、火を止め(はね防止のため)、醤油、みりん、水を加えたら、再度火をつけ、炒め煮にする。汁気がほとんどなくなったら火を止める。(汁気はしばらくすると具材が吸います)

(長 有里子)