長芋は生で食べられるお芋、「山芋」の一種。下処理さえしてしまえばあとは簡単に一品できあがります。栄養価も高い長芋でさっと和風サラダを作ってみませんか?


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■シャリシャリとした食感がおいしい長芋
長芋はほぼ一年を通してスーパーなどで手に入れることができます。煮る、焼く、すりおろす、といった調理がよく見られますが、半月切りや拍子切り、輪切りといった「スライスしただけ」でも、サラダに加えれば立派な一品に。強いクセがなく、ほのかに甘みのある味は、どんなドレッシングにも合わせやすく、とくにおしょう油系のドレッシングや梅、大葉などの薬味によく合います。シャリシャリとした食感がアクセントになりますよ。

■消化吸収を助け、アンチエイジングにも役立つ
長芋のぬめりは「ムチン」という成分。消化吸収を助けるほか、涙に含まれている成分でもあり、眼を保護してくれるという報告もあります。そのほか、ビタミン・ミネラルや、食物繊維なども豊富に含んでいるため、健康にはとても期待できる食材の一つです。滋養強壮や体力の回復、アンチエイジングにも役立つと言われています。

■長芋のヘルシー和風サラダ
健康食材として話題に上がるスプラウトと白ゴマを合わせた、長芋のヘルシーな和風サラダを作ってみませんか? ドレッシングには梅とオリーブオイルを加え、香りよく仕上げます。

レシピ制作:料理家 崎野晴子



<材料>
長芋 80g
スプラウト 1/2パック
白ゴマ   適量
<ドレッシング>
 みりん 大さじ1.5
 酢 大さじ1
 ねり梅 小さじ1/6
 オリーブオイル 小さじ1/4

<作り方>
1、みりんは小鍋に入れ、ひと煮立ちしたら火を止め、粗熱を取る。

2、酢と1を合わせ、ねり梅を加えて混ぜ合わせる。オリーブオイルを加えて、さっと混ぜる。

3、長芋はピーラーで皮をむいて3mm程度の薄切りにする。お皿に長芋をおき、その上にスプラウトをのせ、白ゴマをふる。(2)のドレッシングを回しかける。
※生の長芋はアレルギーを誘発することがあるため、小さなお子さんに食べさせるときには、2歳以上を目安に与えてください。

スプラウトを貝割れに変えたり、白ゴマの代わりに千切りにした大葉を混ぜてもおいしく作れます。

あまった長芋を保存するときは切り口に薄くお酢を塗り、ラップを密着させてくるむと切り口が変色しにくくなりますよ。

(崎野晴子)