XFN-ASIAによると、中国人民銀行(中央銀行)は23日、米国でのクレジットカードの個人情報が大量流出した可能性がある問題で、懸念を表明し、中国国内のクレジットカード発行会社と決済サービス会社、情報処理会社に対し、顧客情報の安全管理を強化するよう要請した。また、人民銀行は、ビザとマスターカード両社に対し、個人情報が流出した可能性のある同国カード保有者に十分に対応するよう要請したことを明らかにした。国営新華社通信によると、人民銀行の関係者の話として、中国で発行されたビザとマスターカード8206枚の顧客情報が流出した可能性があるとしている。

  一方、同国4大商業銀行の一つである中国建設銀行は、米国で個人情報の大量流出問題が発覚した後、速やかに緊急措置を取り、ビザとマスターカードから情報が漏えいした可能性があるカード保有者のリストを受け取ったことを明らかにした。同行は、顧客に連絡を取った上で、新たなクレジットカードと交換し、連絡が取れなかった顧客に対しては、カードの使用を停止した。同行によると、これらのクレジットカードで不正使用された形跡はないとしている。【了】