XFN-ASIAによると、中国が独自開発している3G（第3世代）携帯電話の通信規格「TD-SCDMA」の技術テストが22日、失敗した と伝えられたことを受けて、アナリストの間には、中国がTD-SCDMAの技術的な完成を待たず、来年中にも3G携帯事業免許の交付に踏み切るとの見方が出ている。中国は政府目標として、2008年の北京オリンピックまでにTD-SCDMAネットワークを本格的に稼動させたいとしている。

　　香港CLSA証券アナリストの莱昂氏は、技術テストの失敗がTD-SCDNA端末内のチップセットの不良によるものと見ており、携帯電話の世界標準であるGSM（グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ）やCDMA（符号分割多重アクセス方式）と比べて、TD-SCDNAの技術レベルは2−3年遅れており、完成にはまだ1−2年かかると予想した。また、中国に拠点を置く調査会社ノーソン・テレコム・コンサルティングのデーブ・カリーニ氏は、高度な技術を持つ海外のチップメーカーが同通信規格の開発に携わっていないことが開発の遅れの原因であると指摘した。　【了】