XFN-ASIAによると、中国が独自開発している3G（第3世代）携帯電話の通信規格「TD-SCDMA」の技術試験が不調に終わったことが明らかになった。中国日報が関係者筋の話として22日付で伝えた。同試験は中国信息産業部の電信研究院が行ったもので、音声通話とショートメッセージの送受信では問題は見られなかったものの、3G携帯の大きな特徴である、マルチメディアメッセージやビデオ通話、ビデオ画像のダウンロード・再生などの試験で不調な結果に終わったとしている。

　　TD-SCDMAの業界団体であるTDIAの陶雄強元理事長は、同試験の失敗を受けて、次の段階として予定されている実地試験が延期される可能性を示唆した。また、TD-SDCMAの発売が6ヵ月から1年遅れるとしている。【了】