スマホ時代でもキャリアメールは捨てられない? LINEやFacebookだけにできないワケと扱い方

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スマホの普及は、コミュニケーションの形を大きく変えた。
携帯電話(ガラケー)時代の主流だったキャリアメールは、LINEやFacebookメッセンジャーなどのチャットツールにとってかわれたのだ。

LINEやFacebookメッセンジャーなどのチャットは、テキストメッセージだけでなく、写真やスタンプなどの画像、複数の人と同時にやりとりができるグループ機能などで、スマホユーザーにしっかり定着している。

しかし、世の中はスマホユーザーばかりではない。
まだ、ガラケーを愛用している人はたくさんいる。こうした人たちにとって、キャリアメールは、今のメインのコミュニケーションツールなのだ。

コミュニケーションとは、相手あってのものだ。
たとえ自分がLINEだけを使いたくても、相手がLINEを使っていなければコミュニケーションは成立しない。

筆者は、相手によってLINE、Facebookメッセンジャー、キャリアメールを使い分けている。
・LINEは、プライベートの友達用
・Eメールは、仕事用
・Facebookメッセンジャーは、ネット上での会話用
といった使い方が多い。

では、キャリアメールはどうなのか?
ズバリ「親」との連絡用がほとんどだ。
パソコンを使わない、ケータイはガラケーという人とはやはりキャリアメールでのやりとりにならざるを得ないのだ。

実は、こうした理由で、キャリアメールを利用している人は、周りにも多いのが実情だ。

もちろん、ガラケーでもLINEやFacebookは使える。
しかし、
 ・スマホと比べると操作性がよくない
 ・シニア層は新しい操作を覚えるのが大変
 ・古いプランだとパケット通信料がかかる
 ・スタンプなどの便利な機能が活かせない

など、無理して使っても、あまり便利になるとはと言いがたいのだ。

逆に、キャリアメールを使うメリットは、
 ・今、覚えている操作で使える
 ・家族間のメールは無料などの割安なサービスがある

となる。

もちろん、今や、キャリアメールにはデメリットも多い。
 ・基本、同じキャリアの携帯端末でしか使えない
  ※パソコンなどで使う方法もあるが、ログインなど煩わしい
 ・キャリアを変えるとメールアドレスが変わる
 ・大きな添付ファイルは送れない
 ・同報できる人数が限られている(ドコモは最大5人まで)


コミュニケーションできる機能では、明らかにガラケーのキャリアメールのほうが、スマホのチャット機能より劣る。

しかし、コミュニケーションの基本は、相手あってのもの
自分が連絡する人の中に、キャリアメールを利用する人がいる限り、キャリアメールはまだ必要なのである。だからこそ、キャリア販売のスマホには、今もキャリアメール機能は搭載されている。

ただ、スマホでのチャットがメインとなった今、キャリアメールを使うなら、多少の注意は必要だ。
・大きな容量の添付ファイルが削除されていることがある

→あらかじめ、リサイズしてから添付する
・同報に気付きにくい
→同報する場合は「○○さん、○○さんに同報しています」
といった文言を添えるとよい
・迷惑メールが多い
→迷惑メール拒否設定などを利用しよう
・パソコンに送ると絵文字が化ける
→絵文字は使わないようにする

スマホはLINEやFacebookメッセンジャーなど、チャット全盛の時代だ。
しかし、キャリアメールもまだ利用する機会はある。
だからこそ、使い方やマナーを守って上手に利用したいものだ。


内藤由美