日本初登場となるIMAX次世代レーザーとなる最新鋭の4Kツインレーザープロジェクター、さらにリアルな臨場感の12ch次世代サウンドシステムを備えている最新の映画館が11月19日(木)にグランドオープンとなるEXPOCITY(エキスポシティ)内にある「109シネマズ大阪エキスポシティ」です。11月16日(月)の内覧会で実際にIMAXが上映されるシアター11、さらに振動・動き・風・ニオイ・光などを組み合わせた「4DX」が体験できるシアター2、そして11月18日(水)には初の試写会となる「ザ・ウォーク」も見てきたので、どのような感じだったのかというのをメモしておきます。

109シネマズ大阪エキスポシティ 映画館、シネコン、上映スケジュール | 109CINEMAS

http://109cinemas.net/osaka-expocity/

エキスポシティの入り口すぐにででーんとそびえているので、迷う人などいないレベル



入ってすぐのところにデカデカと「ようこそ、新次元の映画体験へ」ということで、IMAX次世代レーザーと4DXをガンガンに打ち出してプッシュしまくり。というか、そもそも1970年に万博記念公園で世界初のIMAXが設置されており、いわば今回のIMAXは「ついに再び戻ってきたのだ!」という位置づけ。加えて、次世代IMAXと4DXが同時に設置されるのは世界初。



「驚愕の日本最大スクリーン」「最新鋭の4Kツインレーザープロジェクター」「リアルな臨場感の12ch次世代サウンドシステム」というようにして自画自賛の嵐



入ってすぐのところでなぜかペッパーくんがお出迎え。帰るときには「ばいばーい」と見送ってくれます



ロビーはこうなっており、天井はかなり高め。



入ってすぐ右側には自動発券機がずらーり。



もぐもぐできるメニューはこんな感じ



各種メニューの価格



左側がチケットを渡す入り口部分



入ってすぐ右側がシアター11、IMAX次世代レーザー



立体めがねなどはココでもらうことになります。入ってさらに通路を進み、さらに通路を曲がって……という感じで、座席までは他のシアターに比べるとかなり歩くので要注意。



今回は先に4DXで「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編を体験するため、さらに奥へ。途中で2016年3月25日公開の「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」の告知ポスターも発見。



突き当たりを右へ行くと4DXのあるシアター2へ行けます



座席配置はこんな感じ。



入場開始、ぞろぞろ。



かなりこぢんまりとしたシアターなので、余計にアトラクションっぽさが際立つ感じ。



中央付近「G-7」あたりからだとこんな感じ。



今回は「I12」付近というかなり右端の座席でしたが、スクリーンを見下ろす感じで視野角的には全く問題なし。



右手の部分に水噴射のオンオフボタンがあるため、メガネの人はかなり助かるはず。さすがにメガネがびちゃびちゃになるとスクリーンが見えなくなってしまうので。



上の方には送風機やらライトやらがごろんごろんにぶら下がりまくっており、一種異様な迫力をたたえています。



前方の座席後尾にもこんな仕掛けが。



足を置くフットレスト部分もこんな感じで、完全にアトラクションのアレ。



で、実際に4DXで「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編を体験したわけですが、ぶっちゃけ、「初回でこの動きまくりで見るのはちょっと……」という感じ。ファルコン号が動きまくるのに合わせて座席が一緒に飛ぶように揺れたり、撃墜されるとゴゴゴゴゴと轟音と動きでわかったりするところはともかく、ライトセーバーを振り下ろすのに合わせて顔に風がぷしゅーっと来たりするのはかなり苦しいものが。



なので、初回は普通にIMAX 3Dなどで鑑賞し、2回目以降に「んじゃちょっと趣向を変えてみるか!」という感じで行くのであれば全く問題なし。というか、めちゃくちゃ動きまくるので、逆に「映画館とは自宅では味わえないモノを体感するために行くべき場所だ」という主義なのであれば、むしろ初回からチャレンジすべき。爆発などとともに席がゴゴゴゴゴと地響きを立てるように動く感触はかなりナイスです。



そんなわけでいよいよ次は本命のIMAX次世代レーザー。



座席の傾斜はこうなっており、前の座席の人の頭がスクリーンにかかるとかいうことはありえないほどの段差。



そしてこのスクリーンの巨大さ。



高さは18メートル超、横幅は約26メートル超。



M-20あたりから見てみることに。



大体こんな感じ



一番後ろのさらに後ろから撮影



いやー、デカい、広い



階段もかなり急



中央付近の2列は「エグゼクティブ・シート」となっており、生地が厚めで柔らかく高級感のある風合いのモッツエスポア生地を使用。



リクライニング機能もあり、腰の部分のサポートと合わせて、おしりだけに体重がかからない楽な姿勢で見ることが可能。そのため、普段は「2時間を超えるとおしりが痛いよ!」というような場合でも、ラクラクなので、特別料金相応の価値あり。



で、11月18日(水)19時から、初の試写会が行われ、「ザ・ウォーク」を3DのIMAX次世代レーザーで体験してきました。

【試写会情報】「109シネマズ大阪エキスポシティ」11月19日グランドオープン記念のイベントとして『#ザウォーク』IMAX 3D版特別試写会開催決定!応募受付中です!詳細は⇒https://t.co/zrpBzH2yLl pic.twitter.com/dJjmtHedCe— ザ・ウォーク (@TheWalk_JP) 2015, 11月 2

ストーリーとしては、1974年に建造中の当時世界一の高さとなるワールド・トレード・センターのツインタワーの間にワイヤーをかけ、命綱なしで綱渡りをした伝説の男フィリップ・プティの挑戦を描くというもの。実話だけのことはあって、次から次へと艱難辛苦が降り注ぎ、もちろんこんなことをするのは違法。それでもなお共犯者となる仲間を集め、持てるカードのみを使って計画を練り、そして狂気を感じさせる執念で実行していくというもの。もう3DのIMAXの実力を出し切るために作られたかのよう。以下の予告編を見て「おお!」と思えるのであれば見に行くべき完成度で、たまひゅん確実。

ワールドトレードセンターの間を歩く男の実話「ザ・ウォーク(The Walk)」IMAX向け予告編 - GIGAZINE



映画『ザ・ウォーク』特別映像 2016年1月23日(土)公開 - YouTube

実際に日本初のIMAX次世代レーザーで見てみた最大の特徴はその映像のクリアさで、普段は自室にあるDELL U3014で映画鑑賞をBlu-rayでしているわけですが、それに匹敵するレベル。「コレはすごい、見る価値あり」と思えるほど視野がちょうどいい具合に埋め尽くされます。12.1chのネクスト・ジェネレーション・サウンドシステムによる音響もちょうどよく、巨大な音でありながら耳が痛くなったりせず、迫力だけを感じ取れるようになっており、実に秀逸。映画本編中に出てくる雨音、釘を打つ音、川の流れ、ワイヤーの音、屋上に吹く独特の風、そういったものの臨場感が映像と合わさって圧倒的。

こんな感じでスピーカーが配置されています



特にクライマックスとなる「まじでツインタワーの間を綱渡りするシーン」は危険すぎで、「ああー、3Dで見るべき価値がありまくりだな〜」と感じるシーン多数。



手前に飛び出てくる3Dではなく、ものすごい高いところにいる!やばい!という感じがする3Dで、しかも怒濤のごとく展開していくため、2時間もある上映時間があっという間に過ぎます。 ロバート・ゼメキス監督の力量がわかるほどの完成度で、久々に誰かにおすすめできるレベル。



エロいわけでもなく、爆発や血まみれがあるわけでもなく、そういう意味では全年齢向けであるはずなのに、尋常ではないぐらいの緊張感と「ああ、もうだめかも、やばいかも、うまくいかないかも」というような死亡フラグ満載で突き進んでいくため、まじで手に汗握るレベル。「これは映画だから」とわかっていても、いや〜な汗が流れるというか、暑いというか、意識と肉体が切り離され、テンションがいろいろな方向に上がりっぱなし。主人公のぶっ飛びっぷりもまさにクレイジーで、「そりゃこれぐらいの人格でないとこんなことしないよね」という狂いっぷり。

出てくる登場人物全員がどこか頭のネジが2本か3本はずれているため、「そんなことをしたら法的にどうたらこうたら」「他人に迷惑をかけるとうんたらかんたら」みたいなのは、全部最初あたりのシーンで置いてきた!と言わんばかりの展開。なおかつ、そこかしこに「ニヤリ」とできる伏線もあるため、最後には妙な達成感と若干のさびしさを感じ、その余韻に浸りながらエンドロールを呆然と眺めるしかないわけです。



というわけなので、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」はこのシアター11で鑑賞することが確定しました。ああいう映画にこそ向いています。