土屋:ちなみに強豪国は、ワールドカップ後に分析と次回に向けてみたいな説明はするのですか?

森:ドイツなどは詳しい分析資料が毎回出ていますね。日本もドイツの資料を取り寄せて紹介しています。日本ももっと自分たちのテクニカルな部分を検証していいと思いますね。

土屋:Jリーグで監督経験がある人がいいかと思うのですが?

前園:今回は現在指揮を執っている日本人という選択肢は外してましたよね。

森:今Jのどこかの監督をしている人を引っこ抜いたら、そのクラブに対して責任を取れないから、ということでしょう。優勝、昇格も降格もありますから。

土屋:現在はハリルホジッチ氏、ラウドルップ氏などが挙がっています。それまでもたくさんの名前が乱立しました。ああいう報道はどこまでが本当なのですか?

森:何書いてもいい時期ってありますが(笑)、まるで根拠がないものは書いていないと思いますよ。だから、実際に絞られてきたら各社ちゃんと報道していますよね。ただ、先週ある強化委員の方に別の名前を当ててみたら、「まだわからないよ」とニヤリとしていましたし、その人は別の人を推しているのかもしれません。

前園:ハリルホジッチ氏と出てますが、最後の最後までわからないですよ。ザッケローニのときも、直前までペケルマン氏で決まり、みたいな報道もありましたから。

土屋:ではサプライズ選出だったとして、誰が監督だったら理想だとお2人は思いますか?

森:僕はオズワルド・オリヴェイラ監督がいいと思っています。Jリーグ歴代で最高の成績を残していますし、チーム作りがうまかったのが理由です。

※オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズを率いて2007年からJリーグ史上初の3連覇を成し遂げた)

前園:僕はC大阪を率いてたクルピ監督がいいと思います。日本人選手の特徴、性格、国の文化も含めて、理解してる。香川筆頭に若い選手を育て、なおかつチームも強くしましたからね。

※レヴィ・クルピ(退任するまで延べ7年余りにわたってC大阪の指揮官を務め、香川真司、柿谷曜一朗、清武弘嗣、山口蛍、乾貴士らを育てて日本代表へ送り込んだ)