ハビエル・アギーレ監督

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5日に発表されたホンジュラス戦・オーストラリア戦に向けた日本代表のメンバーを見て、正直に言えば、少々悩みました。

チームとしてはまだ固まっていないし、前回のブラジル戦を見てもやろうとしているサッカーが浸透していない中で、今回もまたテストをするのかと不安がよぎったからです。

試すのはいいにしても、絞った中でチェックするのではなく、まだ網を広げようとしているように思えるのです。選考段階の中でもまだ絞り切れていない、まだ明確なチーム像が結べていないのではないかという気になります。

これだけ選手を呼んでおいても、最終的にはあまり変わらないのではないかという気もします。たとえば僕の周りに誰が起用されると思うかと聞いてみたところ、守備ラインが内田、吉田、森重、長友、中盤に今野、遠藤、香川、FWが本田、岡崎、武藤という意見がありました。

一番妥当かもしれませんが、ブラジルワールドカップからはフォーメーションが変わっただけという気もします。これだったら今までの選手を呼ぶ必要がない。

だから僕は本田以外のレギュラーはまだ決まっていないのではないかと思っています。香川にしても中盤のポジションでいいのかと思いますし、1トップも岡崎になるのか、あるいはポストのできる選手を入れるのかもわかりません。

これではたして1月のアジアカップに間に合うのか。ホンジュラス戦とオーストラリア戦でチームの形を作るのにギリギリではないでしょうか。ここでもまだきちんと勝てる形が見せられないのなら、アギーレ監督の構想そのものがずれているのではないでしょうか。

アギーレ監督にはこの2試合で、ブラジル戦のようなことをしないでほしいと思います。望みたいのは「レギュラークラスの選手でスタートし、試す選手に途中で交代する」という采配。

まだオウンゴールでの1勝しか挙げていないのも、心配の種です。ここでしっかり勝って、ぜひ暗雲を振り払ってほしいと思います。