マンUのOB「強敵との試合に起用されるカガワはパクと似ている」

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 元スコットランド代表DFで、かつてマンチェスター・Uに在籍したアーサー・アルビストン氏が、古巣に所属する日本代表MF香川真司の起用法について、自身の見解を示した。『ワールドサッカーキング』最新号(249号/3月7日発売)における海外日本人選手連載「メイド・イン・ジャパン」内で語っている。

 アルビストン氏は、「レアル・マドリードとのアウェーゲームという厳しいヨーロッパの試合で、カガワは今後も重宝されるかもしれない」とコメント。「レアル・マドリード戦の彼は左寄りに置かれ、そこから中に絞って中央の守備を固めるという役割を担った。カガワは激しいタックルや相手を弾き飛ばすような守備はできないが、絶妙なポジショニングで相手のパスルートを消すすべを知っている。ポジショニングが的確なら、タックルは不要だ。相手選択肢は横か後ろに制限されるからね」と続け、香川の評価を語った。

 また、かつてマンチェスター・Uに在籍した元韓国代表MFパク・チソンに重ねあわせ、今後のビッグゲームでの期待も示している。

「ヨーロッパの厄介なアウェーゲームで起用されるという点ではパクに似ているかもね。オープンな展開になりそうにない試合では、チームの規律が問われるんだ。カガワは器用かつ丁寧にボールを有効利用する。そして、チーム内での自分の役割をちゃんと認識している。だからマドリードでの試合でも使われたんだ」

 また、代表招集による長距離移動についても、「ヨーロッパ圏外の一流選手ならば、代表戦の半分は欧州以外の国でプレーすることになる。だが、それを問題視するなら、パクは問題を抱えながら7年もユナイテッドでプレーしたことになる。カガワにはドルトムント時代の経験もあるし、特に障害にはならないと思うよ」と語り、不安材料にならないという見方を示した。

[写真]=Getty Images