早期の挽回に楽観と自信。少なくともクラブのスポンサーに対する発言を見る限り、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、チームの今後がバラ色だと見ている。

「このミランはスピーディーに順位を挽回していると思う。だから、スポンサーたちは、(シルヴィオ・)ベルルスコー会長になってからのいつもの順位に戻ると安心してもらいたい」

「我々はディアヴォロ(悪魔)のチームだ。我々のカラーは、炎のようなロッソ(赤)と、対戦相手が感じる恐怖のようなネーロ(黒)だ」

ガッリアーニ代表取締役は、フィオレンティーナのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督に対して賛辞を送っている。

「彼はとても優秀で、素晴らしいキャリアを築くだろう。率いるチームに良いプレーをさせている。ベルルスコーニ会長が好きなベル・ジョーコ(美しいプレー)をしているね。会長は1987年、ミランをベル・ジョーコで世界の頂点に引き上げると決めたんだ」

また、ガッリアーニ代表取締役はペレ・グアルディオラ氏とのコンタクトを改めて否定した。

「(ペップ・)グアルディオラが欲しければ、直接彼の代理人に連絡するさ」

次に、同代表取締役はミランのシーズンについてコメントしている。

「リーグ戦が今始まったところなら、物事は違っていただろうね。我々はここ3試合で勝ち点7を挙げた。最初の8試合と同じ勝ち点だ。(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督には満足している。我々はこのまま前進するよ」

「(アレシャンドレ・)パトは調子が良ければ、本来の彼に戻るだろう。彼のスピードとテクニックがあれば、大きな“補強”となる。ケガをしなければフェノーメノ(怪物)なんだ。私は彼に疑いを持っていない。彼は23歳だ。本当のパトに戻ることを願っているよ」

「火曜の試合では、彼と一緒にボージャン(・クルキッチ)と(ステファン・)エル・シャーラウィがプレーしていたね。彼らもすごく若い。ミランの収支は大丈夫だよ。1月のための宝物はないが、ほかに特別な売却もない。エル・シャーラウィとほかの若きタレントたちは土台であり、そこからリスタートするんだ。少しの我慢をしながらね。エル・シャーラウィについては明確にしておく。彼は貴重な選手だ。101%、ファンは安心してほしい」

さらに、ガッリアーニ代表取締役は、サン・シーロの今後についても話している。

「2013-14シーズンにはエリートクラスのスタジアムになる。UEFAの(ミシェル・)プラティニ会長は、チャンピオンズリーグ(CL)決勝を開催できると約束したよ。2015年よりも、万博がある2016年だね」

「少し客席は減るだろう。7万2000人から3000人にして、サービスを高めるんだ。5月からは、トイレの数を増やすためのしっかりした仕事も始まる。それに、3000平方メートルまでの商業施設もつくる。一週間ずっと立ち寄れるところだ。我々のチケット価格はすでにイタリアで最も安いが、いくつかのスタンドではさらに下げる」

最後に、サン・シーロに隣接された競馬場のスペースに関心があることも認めている。

「あのエリアが空いているままになったら、スタジアムとともに何かするために購入するのが夢だよ」