シオンの次はシドニーFC、そしてさらにセルティックだ。そこに、サウサンプトンも現れた。FWアレッサンドロ・デル・ピエーロは、まだ決めていない。どんな可能性も、ほぼ排除していないのだ。完全になくなったのは、トッテナムへの道だけと見られる。

デル・ピエーロは29日にシオンの幹部と2時間にわたる交渉を行った。一方で、セルティックからの返答を待っている。シオンとの交渉が反響を呼んだのだ。複数のクラブが、デル・ピエーロの兄でもある代理人のステファノ氏に連絡を取り、関心を伝えたのである。

30日、デル・ピエーロとシオンは「また会いましょう」とあいさつした。完全なる別れではない。デル・ピエーロはまだシオンへの扉を開けている。UEFAのルールによれば、彼らにはマーケットが閉まるまであと10日間ある。

トッテナムというセンはなくなった。だが、シドニーFCの株が大きく上がっている。オーストラリアは魅力的で、デル・ピエーロは非常に注意深く考えているところだ。そのほかのクラブでは、ブラガは気に入っておらず、直近になってサウサンプトンも名乗りをあげてきた。

30日朝まで、最も興味深い可能性だったのがセルティックだ。名門であることや、クラブの歴史というだけでなく、鍵を握る役割を担うという要素もあった。セルティックは29日、チャンピオンズリーグ・グループリーグ出場権を獲得している。デル・ピエーロをセルティックで見るというのは魅力的だ。だが、今のところ、この案も準備状態でしかない。