この試合だけを見たら、サッカーってなかなか点が入らないスポーツだなと思ってしまうんだけど、決勝でのバルサのゴールシーンだけを見たら、何てゴールって簡単に決まるんだと思ってしまうよね(苦笑)。

試合の流れとしては、3バックでガッチリ守ってカウンターを狙うアルサッドと、ボールを回しながらサイドを中心に攻撃を仕掛ける柏という展開となった。

前半15分ぐらいに、個人のキープ力でアルサッドにボールをつながれる場面はあったが、それ以外はほとんど柏のペースで、中盤での早い集散からボールを奪い、ボランチやSBがかなり自由にボールを持てる場面が多かった。

しかし、イジョンスを中心としたアルサッドの守備は固く、クロスやセットプレイはことごとく失敗に終わり、前半と後半に1度ずつあった超決定機も、田中と北嶋のシュートはアルサッドGKサクルのファインセーブに阻まれてしまった。

そのまま試合は90分が終了し、3決のみのレギュレーションで、延長戦無しにPK戦へと突入したが、アルサッドが5人全員決めたのに対し、柏は3人目林のシュートがサクルにセーブされ、アジア同士の対決はアルサッドが3位になり、柏は4位でクラブW杯を終える事になった。

やはりサントスとの対戦と同様に、いくら試合を支配してもゴールを決めなければ意味が無いわけで、決勝のバルサを見ても、GKと1対1になった場面でもバルサの選手は「浮き球シュート」「GKのタイミングを外して流し込み」「ボールをキープして走りこんだ味方にパス」の3つが常に選択肢としてあるように見えるが、柏の決定的なシュートはどれも余裕無く蹴るだけだったので、GKの反応にちょうどタイミングが合ってしまった。

とにかく、すぐ後にバルサの試合があっただけに、負けて悔しいとか言うよりも、アルサッドのチーム力も含めてこれがアジアの現実なんだなと寂しく思わざるを得ない日曜日であった。