ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は19日、リーグ戦で中位に位置するミランの問題がフィジカル面にあったとし、「我々の問題は誰を起用できるかということだった。(リオネル・)メッシがいないバルセロナを見てみたいものだ」と語った。

ミランはこの日行われたチャンピオンズリーグ・グループリーグ第3節で、BATEボリゾフに2−0と勝利している。ガッリアーニ代表取締役は、選手たちがそろうことで自信につながると話している。

「我々はリーグ戦でも巻き返し、CLでも勝ち進めると信じている。価値のある選手たちがいるからだ。(アントニオ・)ノチェリーノと(アルベルト・)アクイラーニは、批判されていたが、とてもうまくやっているよ」

一方で、ガッリアーニ代表取締役は、ユヴェントスFWアレッサンドロ・デル・ピエーロについても言及。ユーヴェのアンドレア・アニェッリ会長は、今季が同選手のラストイヤーだと語っており、ガッリアーニ代表取締役は次のように過去のことを振り返っている。

「私が最も後悔していることの一つなんだ。1993年、当時のレートで50億リラを(デル・ピエーロの獲得に)求められた。彼は若かったし、私にはそんな若者にそれだけの金額を支払う勇気がなかったんだ。とても残念だよ。彼は素晴らしい選手だったんだからね。観客を興奮させられる一人だった」

「私は若手とベテランで選手を分けることはしない。だが、偉大な選手とそうじゃない選手は分ける。我々は知っているんだ。偉大な選手は40歳までプレーできるんだよ。(パオロ・)マルディーニや(アレッサンドロ・)コスタクルタのようにね」

ミランからユヴェントスへはMFアンドレア・ピルロが移籍したが、ガッリアーニ代表取締役はもう終わった話だと強調している。

「もうそれについては話したくない。これは方針の問題だ。1年契約だったら、彼は我々とともに残っていたはずだ。彼が望んだのは3年契約だった。単純に、我々はクラブの方針を貫いたということだ。それ以外のことは何もないし、彼がうまくやっていることを私はうれしく思っている。我々はたくさんの喜びを分かち合ってきたんだからね」