試合 :ブンデスリーガ 第7節
開催日:2011年9月24日
結果 :引き分け
スコア:「0−0」
得点者:無し

○ アウグスブルク

FW:メルダース ラファエル
MF:べリングハウゼン バイアー
MF:ダヴィッツ ブリンクマン
DF:マルセル・デ・ヨング サンコ メールレ 細貝萌
GK:イェンツシュ

FW:メルダース
MF:ヴェルナー バイアー ゴギア
MF:デ・ルック ブリンクマン
DF:マルセル・デ・ヨング サンコ メールレ 細貝萌
GK:イェンツシュ

○ ハノーファー96

FW:コナン シュラウドラフ
MF:ラウシュ シュティンドル
MF:シュミデバッハ ピント
DF:パンダー ポガテツ ハギ シャヘド
GK:ツィーラー

FW:コナン
MF:ララ ロイアー シュティンドル
MF:シュルツ シュミデバッハ
DF:パンダー ポガテツ ハギ シャヘド
GK:ツィーラー


「4−4−2 ダブルボランチ型」の場合には、2トップ、左右のSH、ダブルボランチ、という六角形の中央のスペース、そこを誰が(どのポジションの選手が)使うのか、という事がポイントになってきますよね。「4−2−3−1」や「4−4−1−1」ならば、それはトップ下の選手という事で明確ですが、「4−4−2 ダブルボランチ型」の場合には、大別して4つのパターンがあります。

1つには、2トップの1枚が主にそのスペースを使うパターンで、これは「4−2−3−1」や「4−4−1−1」とほぼ同じ。おそらくアウグスブルクもハノーファーもこのパターンをやりたかったのだと思いますが、2トップが並んで前線に張ってしまいがちになっていたので、両チーム共に後半から2トップの1枚を削ってMFの選手を入れ、「4−2−3−1」という形に変えていました。

2つには、2トップが2枚共に降りてきてそのスペースを使うパターンで、これは「4−2−4」という形に近い。2トップの1枚が主にそのスペースを使うパターンの場合には、両SHが少し中寄りでのプレーを多くする必要がありますが、2トップが2枚共に降りてきてそのスペースを使うパターンの場合には、両SHが主にサイドに張っているという形を採り、マンチェスター・Uがこのパターンの「4−4−2」ですね。

3つには、左右のSHが中に入ってきてそのスペースを使うパターンで、これは右肩上がりや左肩上がりという「4−4−2」。もしかしたらアウグスブルクは、バイアーという選手を最初は右SHの位置に入れていたので、このパターンもやりたかったのかもしれない、という事は考えられますが、ほとんどこの形というのは無かったですね。

4つには、ボランチの1枚が上がって主にそのスペースを使うパターンで、これは「4−4−2 ダイヤモンド型」という形に近い。但し、ダブルボランチ型というのは、ダイヤモンド型のトップ下の選手を下げて守備的にする、という目的で生まれたものなので、このパターンをやってしまうと、「4−4−2 ダブルボランチ型」にしている意味というのは失われてしまいますね。

従って、あくまでも「4−4−2 ダブルボランチ型」の場合には、司令塔的な選手は3列目の位置で起点とならなければならないので、実質的には、2トップの1枚が主にそのスペースを使うパターン、2トップが2枚共に降りてきてそのスペースを使うパターン、左右のSHが中に入ってきてそのスペースを使うパターン、という3つのパターンしかない、という事になります。

もちろん、流れの中でボランチの選手が前に上がって行く、という事は当然ありますし、それから、3つのパターンを併用出来ているのが理想、という事も当然そうなのですが、基本ははどれなのか、という話をすれば、その3つのパターンがそうである、という事ですね。ベースはどれで、オプションはどれなのか、という事ですね。