ナポリがジェノアDFドメニコ・クリッシトの獲得を諦めた。ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が、イタリア『ラジオ・マルテ』のインタビューで、次のように話している。

「我々は彼の争奪戦をしない。そもそも、私はあまり信じていなかったんだ。ナポリ人によるナポリという考えは、徐々に小さくなっているからね。インテルかパリ・サンジェルマンが選手と代理人に我々以上のオファーを提示し、彼らがその誘いを聞きたがれば、もう“試合”はない。ナポリらしさとは何だろうか。模範となるのは、パオロ・カンナヴァーロだよ。彼は私にとって息子のようなもので、将来的には幹部にもなってもらいたい」

急にブレーキをかけたというよりも、完全にストップしてしまったという状態だ。ナポリとジェノアはクリッシトの共同保有権譲渡で合意に至っていたのである。ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は、デ・ラウレンティス会長が約束した600万ユーロ(約6億9000万円)を諦めなければいけないだろう。一方のナポリは、アルゼンチンで交通事故に遭ったウーゴ・カンパニャーロのことも含め、ディフェンスのテコ入れを行うかどうかを再検討することになる。

いずれにしても、ナポリが特に集中していくのは、中盤の補強だ。デ・ラウレンティス会長はウディネーゼMFギョクハン・インレルについて、「彼とその代理人のランベルティとは、近いうちに連絡をしてみよう。今週末から週明けにでもアポイントを取れたら良いね」と語った。インレルの移籍については、サラリーや肖像権に関する問題が残されている。

一方で、デ・ラウレンティス会長は次のようにも続けている。

「(レッチェGKアントニオ・)ロザーティと(パルマMFブレリム・)ジェマイリ、(フィオレンティーナMFマルコ・)ドナデルのことは決まった。(レヴァークーゼンMFアルトゥーロ・)ビダルのことはチェックし続けている。(トッテナムMFウィルソン・)パラシオスのことはストップした。彼はひざのケガの犠牲者だったからだ」