16日、中国のジャーナリスト、王錦思氏はブログに「台湾はなぜ日本の震災への義援金が世界一多かったのか?」と題した記事を掲載した。写真は3月19日、台湾のテレビ番組で行われた東日本大震災の被災地に向けた募金活動。<url name="【その他の写真】" url="http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=52097">

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2011年6月16日、中国のジャーナリスト、王錦思(ワン・ジンスー)氏はブログに「台湾はなぜ日本の震災への義援金が世界一多かったのか?」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

未曽有の大震災に見舞われた日本に、中国を始めとする国際社会が次々と支援の手を差し伸べ、気前よく懐のカネを出した。だが、多くの中国人にとって想定外だったのは、台湾からの義援金が140億円にも達し、世界で最も多かったことだ。5月初め、筆者は東京で台湾の友人数人と会い、この件について聞いてみた。彼らは率直に「中国本土の文化と比べ、台湾は日本文化に近いからだ」と答えた。すべては心からの行動なのだという。

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なぜそこまで日本に対する気持ちが強いのか?それは、李登輝元総統など日本植民地時代の教育を受けたお年寄りがまだ多数活躍していること。それから、馬英九総統は日本が植民地時代に台湾農工業に与えた「功績」を認めているが、これは多くの台湾市民の心の声を代弁しているという。これに対し、植民地支配が与えた苦痛は気にしていないようだ。多くの台湾市民は中国ではなく日本こそが東方文明国家の手本だと考えているらしい。

台湾の人々は日本が大好きだ。行きたい国のトップももちろん日本。綺麗でオシャレだというのが1番の理由という。これを聞いた中国人は「自分の祖先を忘れたのか!」と罵るだろう。だが、台湾の民衆も本土の人々は「理不尽で横暴」だと思っている。良いと思うものはほとんどなく、流行に取り入れたいと思える文化もない。

要するに日本のことが心から好きだという気持ちが、募金額に現れたのだろう。中国本土では歴史的なわだかまりから、台湾のような大々的な募金活動は行われなかった。だが、中国人がどんなに日本を恨み、震災で被った損害をどんなに喜んでも、台湾の人々の日本に対する思いは抑えられない。

いつまでも台湾の人々を「祖先を忘れた」「敵と味方を取り違えた」と罵っているだけでは何も変わらない。それよりも、自分たちの社会を少しでも台湾の人々に好きになってもらえるよう努力する方が先ではないだろうか。(翻訳・編集/NN)

●王錦思(ワン・ジンスー)
吉林省出身、北京在住のジャーナリスト。北京大学でメディア学を専攻。日中歴史問題や抗日戦争史を研究課題としている。著書に「日本行、中国更行」。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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